この映画は伊勢佐木町のニューテアトルで観てよかった。
「Creative ZEN Vision 30GB ホワイトモデル」
ヤフオクで落としたiPod mini6G。容量的にはこれで十分だったのですが、録画したTV番組を家で消化しきれなくなったので、通勤時間を利用してこなして行こうと。
http://jp.creative.com/products/product.asp?category=210&subcategory=211&product=12985&nav=0
JAPON
日仏の作家がJAPONを題材に漫画を描いているアンソロジー。ほぼ半分読み進んだ時点で,いささか観念的な「JAPON」に囚われすぎな感じもしますが,やはりこれらもまた間違いなく日本の一面なのでしょう。
谷口ジローさんの作品があります。皮肉ではなく,まさに「日本的な感覚」で成り立った作品だと思います。
最後の一コマはページの下半分程の大きさをとった夏の海辺の村の遠景。そこに添えられた4行の詩。その2行目に私の目は釘付けになりました。
「雲切れひとつあるでない」
確かに私はそのひと時,見知らぬような懐かしいような何処かの海辺で,あまりにも澄み切って宙の闇が透けて見えるような青暗い空を呆然と見上げて涙を流していました。
中原中也さんの「夏の日の歌」からの引用だとのこと。冒頭の四行だけ挙げておきます。
—————
「夏の日の歌」
青い空は動かない、
雲片一つあるでない。
夏の真昼の静かには
タールの光も清くなる。
—————
どうやら「雲切」は「雲片」の誤植。ともに読みは「くもぎれ」ですが,辞書的には「雲切(れ)」は「雲が切れること」で,雲があることが前提ですから,意味的には全く違ってきます。ところが,私は幸か不幸か読んだ時点で「雲切」という言葉を知らず,そのシーンの雰囲気で「雲の切れ端」くらいに思い込み,それほどのブレはなかったようです。
もちろん谷口さんの画力も相俟ってとはいえ,わずか11文字で人一人を異界に連れ去る中原中也という才能。
恋は五・七・五!(DVD)
関めぐみさん主演。TV「がんばっていきまっしょい」に出ていたときは,飯田圭織さんかと思ってましたが……
映画「スウィングガールズ」は面白かったけど居たたまれない恥ずかしさがあって,絶対にDVDは買わないと思うのですが,こちらは,その辺りが絶妙な匙加減で,よろしいかと。
しかし,あのような形式の大会って本当にあるのでしょうか。相手の句のダメなところを論うなんて,なにやら「俳句」のイメージとはそぐわないような気もしますが,競い合いで相手より優位に立つためには,しょうがないのですかね。その辺も,主人公側は無垢な感じに見せつつ,相手校のいやらしさを目立たせつつ,突き詰めなければ善悪単純に色分けされて応援しやすい。
青春映画につきものの淡い恋のストーリーも適度に絡み合い……
とにかく、距離感とバランスが良い映画です。
http://www.haikukoushien.com/
WS001IN “TT”
WILLCOM の所謂PHS です。
この端末は発表当時からデザインが気になっていたものの所有する必要性が無かったのですが,ふと思い出したのは,昨年母親に無理やり持たせた携帯電話? がWILLCOM のPHS だったこと。契約次第では母親への通話が安い。てゆーか無料。しかもメールはどこへでも無料?
まぁ,始めに物欲ありき,なのは否めない事実ですが,理由付けが出来なくも無いかなぁと思ってしまったのが2006/01/22。
しかし,確か既に販売終了だったような……と思いつつ,WILLCOM のオンラインショップ「ウィルコムストア」を覗いてみる。商品カテゴリの「SIM STYLE」の中に「WS001IN “TT”」はあった。しかし,「販売終了」の表示が! そうなると,さらに欲しい! それが人間!
無駄だとは思いつつ,試しに「SIM STYLE “TTセット” グリーン」をカートに入れてみる,次に進んでみる。決済してみる。って買えるじゃん!! なんだよWILLCOM !!
システムのミスかな。でも「【WILLCOM STORE】ご注文完了のお知らせ」ってメールも届いたよ。翌々日にはモノも届いたよ~。買えちゃったよ~。困ったよ~。
兎に角。
小さいな,思ったより。小さすぎる。それに,根拠も無く材質はアルミか何かの金属だと思っていたけど,プラだね。軽くていいけど,ずっしり感も欲しいな。
カメラ機能は無し。それでいい。が,メール機能はどうだ!? 無いなら無いでもいい。非力なら非力でもいい。しかし,オンラインサインアップでライトEメールなる機能をONにしたところ,どこからかEメールが届いたらしい。センターから「ヨンデイナイEメールアリ」というメールが届いている。さて,どうやって読むのか,あれこれボタンを押してみる。判らない。マニュアルを読んでみる。判らない。サポートセンターに問い合わせてみる。男性対応。
「サーバーに読みに行く機能は無い! 」と断言される。ではどうしたらいいのですか?
「おそらくメールが届いた際に圏外にいたためと思われるので,次にメールが届けば一緒に受信されます。」
了解。別の携帯から短いメールを送ってみる。問題なく受信可能。そのメールはね。そのメールだけはね! 前のメールは引きずられて来ない。再度,サポートセンターに問い合わせる。女性対応。
「私もサーバに読みに行く機能の無い機種を使ってますけど,暫くしたら届きましたよ。そのうち届くんじゃないですか? 」いや,あなたの予想は不要なので,システムを説明してください。
「暫くお待ちください。」延々と待つ。
「規定以上の文字数のメールが届いている可能性があります。その場合,メールの一部も表示されません。」で,どうしたらいいのですか?
「暫くお待ちください。」延々と待つ。
「読めません。」エッ? 「その端末では読むことは出来ません。DDを使ってPCで読むしかありません。」エエッ?
言っていることが判らないわけではないが,ありえなくないか? 念のため,データ通信専門のサポートセンターにも聞いてみる。女性対応。
「読めません。その端末では読むことは出来ません。DDを使ってPCで読むしかありません。」
言っている内容は同じだが,説得力が違う。自信たっぷりに,しかし,申し訳なさそうに断言する。何度か同じような質問があったのでしょう。
「コンセプトモデルなのでいろいろと……」思い切りが中途半端だが。
とにかく,この端末単体では読めないのは間違いないようだ。規定を一文字でもオーバーしたら,何かが届いていることは通知されるが,それが何かを確かめる術は無い……
音は良い。デザインも良い。質感にはがっかりした。機能的なバランスは大いに疑問だ。漢字変換の候補の選択等のボタン操作も直感とズレがある。デザイナーの山中俊治氏は「通話ボタンはサイドにある。これは限られたボディに収めるため。最初はちょっと慣れないかもしれないが,大丈夫。」と語っているが無理! それでもこれを私は愛せるのか?
※山中俊治氏のデザインといえば,OLYMPUSの「O-Product」もそうらしい。金に困って売り飛ばしたが,一時所有していた。デザイン的には好みの系列なのかも。
※※コンセプトモデルは面白いが不便だ。個人のコンセプトを万人に押し付けることは厳に慎まねば。自戒の念をこめて。しかし,平均的にバランスのよい製品は便利でも面白くないかもしれない。
輪廻
「The 有頂天ホテル」が見たいと思っていたのですが,前の用事の関係で待ち時間が長すぎ,ちょうど開始時刻が近かった「輪廻」へ。
優香さんて,私の中ではあんまり特定のイメージがなく,好きでも嫌いでもないし,少し前にやっていた「奇談」(未見)と混同したまま見てしまいました。
香里奈さんが絡んできて,あれ,このパーツは何処に収まるんだろう? と悩みつつ,自分なりに一人合点をしていたのですが,見事にだまされました。そっちかい! って感じで,気持ちいいくらい。
見終わった時に,もう少し待っても「The 有頂天ホテル」を見るんだった! と思ったのは,つまらなかったからではなく,何ともいえない怖さが残ったからです。何でしょう? 何が怖かったのか今一分からないままなのですが。
ところで,人形や女の子の表情が(CGで?)ものすごい形相に変わることがありますが,あれは逆効果なんじゃないかと思います。程度にもよるかな。
※途中,何度も震えが来たのは,館内の温度が低すぎたせいばかりでもないはず。その後体調を崩し,風邪で苦しんでいます。
キング・コング
2005/12/16(金)
全国公開は翌17日からだったのですが「109シネマズMM横浜」で先行ロードショーをやってました。
比較的新しい施設。お隣? のワーナー・マイカルより人影少なし。まぁ,平日ですし,この建物自体には映画館以外はゲームセンターとかレトロな雑貨屋さんがあるくらいで,ワールドポーターズとは事情が違う。みなとみらい線を使えば「新高島駅」直近なのですが,横浜駅からも歩けないわけではなく一駅くらい勿体無いというかめんどくさい。ただ横浜駅から歩くと途中が面白みの無い道なので,いまいち映画を見るというイベントへの盛り上がりに欠ける。時間に余裕があれば桜木町から歩いたほうが面白いかも。いや,素直にみなとみらい線にのればいいのですが。
劇場は11あるようですが,キング・コングをどの劇場で見たのかはすでに忘却。しかし,たしかペアシートがあったような気がするので「7」か「9」。となると,フィルムを使わない上映システム・DLPデジタルシネマが導入されているはずですが,それは後で知った事。その効果も違いもわかりませんでした……
ともあれ,面白かった。コングの表情とかのCGは凄かったし。ただ,「CASSHERN」同様,コングは大丈夫でも,付き合わされている女の子は死んじゃうよという動きがあちこちに。どちらかというと,ロングの画面のCGに違和感のある部分が多かったけど,これは期待が大きすぎるからです。
この時点でオリジナル版は未見でしたが,粗筋くらいは知っているわけで,島での描写が長々と続くので後半ばたばたになるかと思いきや,ニューヨークはニューヨークでたっぷりと。終了後,椅子が悪いとも思えないのに,何時に無いお尻の痛さを感じましたが,後で上映時間が3時間超と知り納得。
それを教えてくれたのは,銀座の福家書店前のワゴンで廉価版のDVDを売っていたおじさん。その時点では別のオリジナル版DVDを入手していたのですが,さらに安価なDVDを見つけて手に取ると,隣にいたお歳を召したお客さん「おれはそれを公開時に見たよ」と言って去っていきました。その後,販売のおじさんにピーター版を見たという話をしたのですが「3時間は長かったでしょ」と言われて初めて気づいた次第。
そういえば確かに長かったけれど,飽きたわけではない。しかし,監督が拘ったであろう細部のなかには,無くってもいいかな,と思える部分もありました。
後日,オリジナル版をDVDで見ましたが,やっぱりコングの造形や動きは隔世の感がありまが,ピーター・ジャクソン監督がいかにオリジナル版を愛しているのかがわかります。私の場合は見た順番が逆ですが,あぁ,このコングの動きはピーター版でもあったあった! と。
ちなみに,最後の台詞は変えるわけにはいかないのでしょうが,オリジナル版では違和感が無いのに,ピーター版ではとって付けた感じがしてしまいました。エンドロールも長かった~。
ピリオド
2005/11/06,急性骨髄性白血病のため本田美奈子. さんが亡くなられたそうです。38歳。
私の中ではミュージカル女優ではなく,「1986年のマリリン」のアイドル歌手。
改めて聞きなおしてみると,「へそ出しルック」の派手なコスチュームや振り付けと相まって,楽曲はパワフルなイメージですが,この頃はまだ声に力があるという感じではないような。
アイドルからミュージカル女優への転換を試みていた頃の彼女は,細い体で精一杯の声を出している感じがいたたまれなかった記憶があります。
決して聞き苦しいとかということではないのですが,「もういいよ無理しないで」と言いたくなったものです。本人がボイストレーニングなどで懸命に磨いた声なのでしょうから,聞き手としては,その結果に身を委ねていればいいのでしょうが,「肉体の酷使」というイメージが付きまとっていました。
昨年,姓名判断で画数を31画にするために名前の最後に「.」を付けたのだそうですが,みのもんたさんのコメントが「人生にピリオドを打つことになるとはね」……
法名は「釋優聲(しゃくゆうしょう)」だとか。どこまでもせつない。
チャーリーとチョコレート工場
ティム・バートン関係作品を見るのは,シザーハンズ(ビデオで),ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(1993),マーズ・アタック!(DVDで)に続いて4作目になります。
コープスブライドも上映されていましたが,とりあえずこちらを選択。私が映画に期待する「よく出来た作り話」という観点では先の3作同様によかったと思います。やはり独特の癖があるので,それが鼻に付くとだめかもしれませんが。
CGの使い方がどーのこーのとか,さまざまなハプニングへの登場人物の反応が不自然とか言ってもしょうがないので,そういうものだと割り切って見ている分には,ハッピーエンドで良かった良かったとなるはずです。
ただ,私は比較的早い段階の,それもかなり重要なエピソードでひっかかってしまい,それがズーっと気になって,どこかでこのもやもやが解消されるのかと思いながら,結局最後までそのままだったのが,アララ~という感じ。
この映画に関して何かを書こうとしたら,「ウンパ・ルンパ」「ジョニー・デップ」と並んで先ず話題に取り上げられる点でしょうが,「良い子のジョニーがネコババしたお金で幸せを手に入れていいの?」ってことですね。「良い子なだけじゃ,幸せにはなれない!」なんてテーマじゃないし。
この辺りは「拾ったお金は交番へ」という日本と,原作が書かれたイギリスの常識に乖離があるのでしょうか? 天(神)の思し召しとか? ここがすっきりしない限りは,DVDとか出ても買わないな,多分。
でも,一緒に見ていた妻はそんなに気にならなかったようですし,その点だけにこだわって好きな映画が一つ減ってしまうのは,愚かな事かもしれませんね。
ところで,あちこち? で話題になっている「ウンパ・ルンパ」と「ウーパールーパー」の混同についてですが,ウィキペディアによると,「ウーパールーパーは、アステカの言語,ナワトル語の俗称で「愛の使者」の意味。現地ではアルビノに限らず幼形成熟個体を指すのに用いられる。」
とのこと。原作のロアルド・ダールがヒントにしている可能性はあるんじゃないかなぁ? 別物ではあるが語源は同じとか。
次は車か!
妻から「コラーニ」のコミュを発見したとの情報があり。メンバー数271人(9/30現在)というのも微妙な感じ。まぁ,妻も最近まで名前を知らなかったくらいで,私の若い頃に人気のあったデザイナーだ。いや,未だ健在で人気もあると思うけど。
デザイナーといってもファッションデザイナーではなく,ボールペンやナイフから自動車や飛行機まで,ありとあらゆるものを曲線で作り上げる。私の会社のデスクにはこの人のデザインによるチョロQが飾ってある。「AKIRA」に出てきた金田のバイクなんかもこの人の影響だよね。
それはとにかく,今日銀座の日産ギャラリーでコンセプトカーの発表がありました。一般入場禁止の会場内で日産の中村史郎さんと対談していたのは何故か村上隆さん。LVのバッグに続いて自動車までデザインしたのかと思いきや,そうではなく,CM用のキャラクターデザイン等を担当するらしい。でも,このコンセプトカー,村上デザインといっても信じる人がいるだろうなぁ。
見ての通り,この会場は車を載せた円形の台が回転するのですが,中村・村上の対談中,私の隣で覗き込んでいた女性は「そんなのいいから,早くグルグルまわしてよ~」とぶつぶつ言ってましたな。世界の村上も形無しです。
なお,右の写真の左側の背中が村上さん。向こうは中村さん。車はどっちが前か判り辛いけど,左の写真は斜め前から,右の写真は後ろから。ただし丸いキャノピー部分が旋回するので,前も後ろもあったもんじゃない。
※コラーニデザインを掘り起こしても出てきそう。
・・・・・
昌*2005年09月30日 17:15
コラーニさんのコミュニティ、結構若い人もいたねー。
そゆの安心するよね。そしてやっぱデザイン系多しだね!
しかしまた村上さんと繋がり出来ちゃった?
あーあの時私がゲイサイに出るなんて言わなきゃなー。
・・・・・
を**2005年10月01日 20:03
かっちょいいですね。村上さんぢゃないですよ。。。コブみたい。
・・・・・
β2005年10月02日 20:28
> 昌*さん(さん付けか・・・)
ガラス越しに覗いていただけだから気付かないよ。
> を**さん
頭?の上に突起があって「とんがり君」っぽいんですよ。斜め後ろからの画像追加しました。