もう一度,萩尾望都さんの初期の作品から読み直してみたい。
夢枕獏
裏切らない。
フライデーナイトライブ
ハーモニックホール。3人。
奥様と二人で,開場1時間半前に到着。
R-1グランプリ
あべこうじさん,おめでとう!
M-1グランプリ
面白いぞ「笑い飯」。
神空にしろしめす
強い風の影響と思しきベランダから発生する異音に悩まされ,夜中過ぎまで眠れぬ時を過ごしましたが,明けてみれば抜けるような青空。
そして,朝一番におめでたい報告を目にし,さてはあの音は吉兆だったのかと思い返し,「時は秋 日は朝 かたおかに露みちて・・・」と上田敏訳のブラウニングを都合よく間違えて思い浮かべてみる。
生まれたての子供と,その子を見つめるなりたてにもかかわらず既にそれらしい雰囲気を身につけた母親の写真をみていると,おそらくそれを撮影したであろうなりたての落ち着かない父親や,その母親や,さらにその母親や,沢山の人達の思いを一身に背負って生まれてきた命は幸せになる権利と義務があるなぁ,と思う。
すこやかに。
国宝 阿修羅展
東京国立博物館平成館で開催中の「国宝 阿修羅展」へ。
会期終了間近の土曜日という混雑予想100%のこの日しか時間がとれないのだからしょうがない。しかも,午後からは別件があり,それでも早めにと上野に着いたのは09:40頃。
この時点で人の流れが尋常ではない。とはいえ,やはり人気と思われる「ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画」開催中の国立西洋美術館の前は未だ行列は無し。とにかく阿修羅を目指す。
会場入り口の券売所で「60分待」の表示。午後の予定を考え諦める。とはいえ,午後の用事にはには時間があるし「ルーブル」もすいているわけはないしなぁ等と考えながら駅へ戻りかけると,国立科学博物館で「大恐竜展 知られざる南半球の支配者」を開催中。待ち時間は「0分」。せっかく上野まで来たのだし,これでも見ようと入ってみる。
ところが,どーにも阿修羅が気になってしかたがない。午後の予定は遅れても他人に迷惑をかけるわけでもなし,というわけで大恐竜展はそこそこで退出し東京国立博物館へ取って返す。
傘をさすかささないか微妙な小雨の中の「70分」に増えた待ち時間を耐え,阿修羅へまっしぐら。
通勤ラッシュ以上の密度で犇めき合う群集に巻き込まれるように阿修羅の周りを時計回りに先ず一周。最前列に出て更に一周。
立ち止まらないようにという係員の声を無視するつもりも無いけれど,前が動かないことには私も動けない。人が輪になっているのでどこが先頭ともつかず「全員が先頭です」等と係員がうまいことを言って自覚を促すが,先頭の前に先頭が留まっていてはいたしかたなし。
先頭というよりは小さな戦闘があちこちで巻き起こっていましたよ,さすがに「戦闘神」阿修羅。
私を含めてその場だけではなく,外に長蛇の列を成している,そして更に集まりつつある人々の滑稽さと,その中心に平然と超越して屹立する「物」の対比を面白く感じました。
そして,あの混沌のさなか,他人に押されながらも阿修羅像に手を合わせる人がいることに救われた気もします。
これで疲れ果てて,他の展示物はそこそこに駅へ向かうと「恐竜展」は相変わらず待ち時間「0分」。一方「ルーブル展」はいつの間にか待ち時間「80分」の行列ができておりました。
「放送室」が・・・
今月一杯で終了だそうです。
iPhone + MobileMe
iPhoneを買いました。表参道の行列がニュースで流れた発売日当日。昼過ぎに地元の家電量販店の前を歩いていると,「iPhoneありますよ」というので,じゃあ買いますと・・・
映画と落語とカフェとカフェ
日曜日に久々に休みをとって,今年が最後となる大銀座落語祭へ。数日に亘って数箇所の会場で若手から大御所までがいろいろな演目を行う。落語祭と銘打ってはいるが,漫才・コント・パフォーマンスなんでもあり。
私のお目当ては三遊亭白鳥さん。新潟県上越市出身で模型店の二男。高田高校出身との事ですから優等生ですね
聞いたことはないが新作中心の実力派らしい。
プログラムは三部構成で,一部には白鳥さん以外にも髭男爵,狩野英孝,ハイキングウォーキング,はんにゃ,フルーツポンチ,5GAPと今な面々がテンコ盛り。
二部は電撃ネットワーク。銀座博品館劇場で電撃ネットワーク!
三部は昔昔亭桃太郎(せきせきていももたろう)さんが「死神」を初演でかけるという。失礼ながら聞いたことの無いお名前ですが,この売れっ子メンバーのとりを勤めるのですから,大御所なのでしょう。そんな方の初演を見られるというのも一興。
これで1,500円は安いと,予約開始日に電話したが(と言っても私は仕事中なので奥様に依頼)なかなか繋がらないまま販売終了。人気だな髭男爵!けど,後日の二次募集でまぁまぁの席がとれてラッキー。
当日は12:00からの銀座での落語会の前に,09:40から川崎チネチッタで映画「チェブラーシカ」を観る。チネチッタでは同じく前日から始まった「崖の上のポニョ」も当然上映していて,そちらには次々と子供連れが吸い込まれて行くのに,こちらは今一歩伸び悩みか!?
内容はチェブラーシカが好きな人には面白いとしか言えません。
映画が終わって速攻銀座へ,ギリギリ開演に間に合う。
5GAPから始まって休憩を挟んで白鳥さんで終わる一部,髭男爵が乾杯してるよ!Qちゃんがコーラ飲んでるよ!面白い!
電撃ネットワークの二部。面白い!期せずして観客からアンコールの手拍子が起こるが,三部が控えているので無理だろうと思っていたら,やっぱりあえなく10分休憩のアナウンス。
電撃ネットワーク大暴れの痕跡を消すために,若手が舞台を掃除するうちに休憩時間中が終わり幕があがるが,めくり(演者さんの名前が書いてあるやつね)がない。
噺家さんが登場。前述のとおり私は桃太郎という噺家さんを知らなかったのですが,高座に座ったその人はど~見ても若すぎる。すると,やはり三遊亭なんとかという若手の方で,電撃ネットワークが作った空気とパフォーマンスで使った花火の煙で,落語を始められる状況じゃないから場を繋げと言われて急遽出てきたらしい。10分くらい話していましたが,結構面白かった。後で名前を確認しておこう。
いよいよ真打登場。ご本人曰く,普通,始めての噺は上野広小路亭とか池袋演芸場とかの小さな寄席(冗談で,もっとひどい言い方をしていたが忘れました。)でお客さんの前で何度か演じて,反応を見つつ修正を加えて完成度を高めるらしいのですが,今回は「初演」が売りなので他ではやらないでくれと主催者に言われたのだとか。
博品館劇場で初演というのはベテランでも緊張するようで,なかなか噺に入らない。師匠に当たる春風亭柳昇さんみたいな飄々とした語りではあるのだけれど,いまいち合わないなぁと思いながら聞いていたが,最後の下げにはあっけにとられた。もともと新作中心の噺家さんらしいので,古典そのままじゃないのは主催者側の狙いというか希望だったのかもしれないけれど,面白くなくて吃驚。桃太郎さん。今度は練り上げた話を聞いてみたい。
15:00過ぎに終了。お昼を食べていないのでお腹は空いているけれど,半端な時刻なのでディック・ブルーナモスの銀座カフェで極々軽く食事。
少しブラブラして地元に戻って17:00過ぎ。新しく出来たおされなカフェで早めの夕食。
イームズを並べたミッドセンチュリーっぽい雰囲気のお店ですが,同じカテゴリーで括られるとはいえハンス・ウェグナーが置かれているのは微妙。
ハートランドをたのむ。美味しいねハートランド。奥様の頼んだグァバジュースも同じデザインの大きさ違いのiittalaっぽいグラス。ビールとソーセージと温野菜で至福の一時。
物足りないのでポークチャップとハウスワインの白をグラスで頼む。ワインの銘柄を尋ねると「秘密」だと。何故?グラスはリーデルオーかな?味は悪くない。
ポークチャップはお手軽な値段から想像していたのとは違って,厚手で大振りのポークがドーンと二枚。美味しいけど,いささか甘すぎるかなぁ。
ハウスワインの赤をグラスで頼む。銘柄は訊かない。ポークの味のためかワインまで甘く感じる。
今度はボトルでワインを頼んでゆっくりしてみましょう。
満足と不満足の振幅の大きな面白い一日でした。
※メニューのChampagneのラインナップがスプマンテとカヴァとポメリー(ヴーヴだったかな?)。