試写会のチケットが当たったので観てきました。
熱心な宮崎ファンでもジブリファンでもアニメファンでも無いので,今までの作品との比較もあやふやなのですが,画が大掴みな感じです。悪い意味ではないのですが,線も太くアップが多い印象。フナムシの描写なんかは大雑把と言ってもいいかも。
塗りもフラットな感じで荒れ狂う海の描写も浮世絵の波を思わせる表現。ピクサーのファインディング・ニモのCGとは全く違う。
映画・テレビ
すいか(その後)
最後まで見ました。
すいか
季節がらというわけではなく,以前日本テレビ系で放送していたテレビドラマ「すいか」の話。
かもめ食堂
2006/08/06,シネスイッチ銀座。
「個性的」と「日常的」は両立するのですねぇ。
ヨコハマメリー
この映画は伊勢佐木町のニューテアトルで観てよかった。
恋は五・七・五!(DVD)
関めぐみさん主演。TV「がんばっていきまっしょい」に出ていたときは,飯田圭織さんかと思ってましたが……
映画「スウィングガールズ」は面白かったけど居たたまれない恥ずかしさがあって,絶対にDVDは買わないと思うのですが,こちらは,その辺りが絶妙な匙加減で,よろしいかと。
しかし,あのような形式の大会って本当にあるのでしょうか。相手の句のダメなところを論うなんて,なにやら「俳句」のイメージとはそぐわないような気もしますが,競い合いで相手より優位に立つためには,しょうがないのですかね。その辺も,主人公側は無垢な感じに見せつつ,相手校のいやらしさを目立たせつつ,突き詰めなければ善悪単純に色分けされて応援しやすい。
青春映画につきものの淡い恋のストーリーも適度に絡み合い……
とにかく、距離感とバランスが良い映画です。
http://www.haikukoushien.com/
輪廻
「The 有頂天ホテル」が見たいと思っていたのですが,前の用事の関係で待ち時間が長すぎ,ちょうど開始時刻が近かった「輪廻」へ。
優香さんて,私の中ではあんまり特定のイメージがなく,好きでも嫌いでもないし,少し前にやっていた「奇談」(未見)と混同したまま見てしまいました。
香里奈さんが絡んできて,あれ,このパーツは何処に収まるんだろう? と悩みつつ,自分なりに一人合点をしていたのですが,見事にだまされました。そっちかい! って感じで,気持ちいいくらい。
見終わった時に,もう少し待っても「The 有頂天ホテル」を見るんだった! と思ったのは,つまらなかったからではなく,何ともいえない怖さが残ったからです。何でしょう? 何が怖かったのか今一分からないままなのですが。
ところで,人形や女の子の表情が(CGで?)ものすごい形相に変わることがありますが,あれは逆効果なんじゃないかと思います。程度にもよるかな。
※途中,何度も震えが来たのは,館内の温度が低すぎたせいばかりでもないはず。その後体調を崩し,風邪で苦しんでいます。
キング・コング
2005/12/16(金)
全国公開は翌17日からだったのですが「109シネマズMM横浜」で先行ロードショーをやってました。
比較的新しい施設。お隣? のワーナー・マイカルより人影少なし。まぁ,平日ですし,この建物自体には映画館以外はゲームセンターとかレトロな雑貨屋さんがあるくらいで,ワールドポーターズとは事情が違う。みなとみらい線を使えば「新高島駅」直近なのですが,横浜駅からも歩けないわけではなく一駅くらい勿体無いというかめんどくさい。ただ横浜駅から歩くと途中が面白みの無い道なので,いまいち映画を見るというイベントへの盛り上がりに欠ける。時間に余裕があれば桜木町から歩いたほうが面白いかも。いや,素直にみなとみらい線にのればいいのですが。
劇場は11あるようですが,キング・コングをどの劇場で見たのかはすでに忘却。しかし,たしかペアシートがあったような気がするので「7」か「9」。となると,フィルムを使わない上映システム・DLPデジタルシネマが導入されているはずですが,それは後で知った事。その効果も違いもわかりませんでした……
ともあれ,面白かった。コングの表情とかのCGは凄かったし。ただ,「CASSHERN」同様,コングは大丈夫でも,付き合わされている女の子は死んじゃうよという動きがあちこちに。どちらかというと,ロングの画面のCGに違和感のある部分が多かったけど,これは期待が大きすぎるからです。
この時点でオリジナル版は未見でしたが,粗筋くらいは知っているわけで,島での描写が長々と続くので後半ばたばたになるかと思いきや,ニューヨークはニューヨークでたっぷりと。終了後,椅子が悪いとも思えないのに,何時に無いお尻の痛さを感じましたが,後で上映時間が3時間超と知り納得。
それを教えてくれたのは,銀座の福家書店前のワゴンで廉価版のDVDを売っていたおじさん。その時点では別のオリジナル版DVDを入手していたのですが,さらに安価なDVDを見つけて手に取ると,隣にいたお歳を召したお客さん「おれはそれを公開時に見たよ」と言って去っていきました。その後,販売のおじさんにピーター版を見たという話をしたのですが「3時間は長かったでしょ」と言われて初めて気づいた次第。
そういえば確かに長かったけれど,飽きたわけではない。しかし,監督が拘ったであろう細部のなかには,無くってもいいかな,と思える部分もありました。
後日,オリジナル版をDVDで見ましたが,やっぱりコングの造形や動きは隔世の感がありまが,ピーター・ジャクソン監督がいかにオリジナル版を愛しているのかがわかります。私の場合は見た順番が逆ですが,あぁ,このコングの動きはピーター版でもあったあった! と。
ちなみに,最後の台詞は変えるわけにはいかないのでしょうが,オリジナル版では違和感が無いのに,ピーター版ではとって付けた感じがしてしまいました。エンドロールも長かった~。
チャーリーとチョコレート工場
ティム・バートン関係作品を見るのは,シザーハンズ(ビデオで),ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(1993),マーズ・アタック!(DVDで)に続いて4作目になります。
コープスブライドも上映されていましたが,とりあえずこちらを選択。私が映画に期待する「よく出来た作り話」という観点では先の3作同様によかったと思います。やはり独特の癖があるので,それが鼻に付くとだめかもしれませんが。
CGの使い方がどーのこーのとか,さまざまなハプニングへの登場人物の反応が不自然とか言ってもしょうがないので,そういうものだと割り切って見ている分には,ハッピーエンドで良かった良かったとなるはずです。
ただ,私は比較的早い段階の,それもかなり重要なエピソードでひっかかってしまい,それがズーっと気になって,どこかでこのもやもやが解消されるのかと思いながら,結局最後までそのままだったのが,アララ~という感じ。
この映画に関して何かを書こうとしたら,「ウンパ・ルンパ」「ジョニー・デップ」と並んで先ず話題に取り上げられる点でしょうが,「良い子のジョニーがネコババしたお金で幸せを手に入れていいの?」ってことですね。「良い子なだけじゃ,幸せにはなれない!」なんてテーマじゃないし。
この辺りは「拾ったお金は交番へ」という日本と,原作が書かれたイギリスの常識に乖離があるのでしょうか? 天(神)の思し召しとか? ここがすっきりしない限りは,DVDとか出ても買わないな,多分。
でも,一緒に見ていた妻はそんなに気にならなかったようですし,その点だけにこだわって好きな映画が一つ減ってしまうのは,愚かな事かもしれませんね。
ところで,あちこち? で話題になっている「ウンパ・ルンパ」と「ウーパールーパー」の混同についてですが,ウィキペディアによると,「ウーパールーパーは、アステカの言語,ナワトル語の俗称で「愛の使者」の意味。現地ではアルビノに限らず幼形成熟個体を指すのに用いられる。」
とのこと。原作のロアルド・ダールがヒントにしている可能性はあるんじゃないかなぁ? 別物ではあるが語源は同じとか。
ノロイ
狙いだろう部分はあるにしても,全編に亘って漂うチープさ。これを呑めればそこそこ面白いんじゃないだろうか。
肝心な「カグタバ」の造形や,CGによる心霊現象の表現が今ひとつだったり,取材ビデオに出ている(素人らしさを狙ったのでしょうが)余り馴染みの無い出演者の演技が,よい意味でなく素人っぽかったり,沈んだ神社と森の中の神社の関係がよく分からなかったり,犬がいなくなった村の人々の態度が普通の野次馬っぽかったり,縄の結び目や落書きの模様とかの意味がわからないままだったり,私の席と空席をはさんで隣に座ったサラリーマンっぽいお客さんが,疲れていたのかつまらなかったのがグーグー鼾をかいて寝てたりとか。
気になる部分は多いのですが,総ての要素ががきっちりとかみ合って答えが出るなんてことは,実際のルポでも無いだろうし,その辺りもリアリティと了解することで,私はそこそこ楽しめました。