負けてたまるか!? 瀧川鯉八 vs 桂宮治@道楽亭

2013/12/09(月)19:00 道楽亭

トーク
「都のジロー」瀧川鯉八
「持参金」桂宮治
(仲入り)
「道灌」桂宮治
「鳥椿民俗学」瀧川鯉八

 鯉八さんを生で聞くのは二回目。ご本人の感触としてはうけなかったようで,打ち上げでもお客さんから面と向かって「よくわからない」とか言われていましたけれど,私には面白かった。言葉で説明するのは荷が重いけれど。

 一方,宮治さんの演目はよりによって私が苦手な「持参金」と大好きな「道潅」。
 始めのトークでは「七段目」か「暴れ牛奇譚」を演ろうかともおっしゃっていて,鯉八さんとの会で「暴れ牛奇譚」というのも聞きたかったけどね。

 今日覚えたという「持参金」。
 私の中には昔々に読んだとある少女マンガの台詞が染み付いている。
 曰く「女性に告白するときに,その相手が自他共に外観的には魅力が無いことを認めざるを得ない女性であり,それ以外の例えば優しさに惚れたのだとしても,君の美しさに惚れたといわなければならない。」さほど斯様に,女性にとって見目は重要なのだ。

 そんな女性の容姿に関する情け容赦の無い描写は救いようが無く,聞いていていやな気持ちになる。

 でも,私にとっては今年最後の宮治さんの一席となる「道潅」で,たっぷり笑わせていただきました。

 この日の打ち上げには,なぜか同じ時刻にレフカダで夫々「文七元結」と「芝浜」を演った柳亭小痴楽さんと三遊亭小笑さん。それに,神田松之丞さん,春風亭昇也さん,笑福亭明光さんが乱入。ビールを一,二杯ほど空けて去っていきました。
 松之丞さんは始めのトークのときにも後ろの方にいらっしゃったんだよね。

 さて,来年四月に国立演芸場での独演会を控えている宮治さん。その仮チラシの出来が非常に素晴らしく,思わずチケットを買いたくなったと本人自画自賛。