2013/11/18(月)19:00 日本橋教育会館
「トーク」桂宮治
「手紙無筆」笑福亭明光
「だくだく」桂宮治
「看板の一(ピン)」桂宮治
(仲入り)
「七段目(ネタおろし)」桂宮治
舞台にメクリが無いな。
先ずはスタンディングでたっぷりとトーク。
続く,前座の笑福亭明光さん登場寸前で出囃子がピタリと止まる。暫く再開の気配が無く,しゃれにならない間が空く。ざわつく客席。
と,あたかも着替え中の態で帯を手に前をはだけた宮治さんが舞台に舞い戻り,トラブルを煽り笑いを獲る。
「CDの不具合なら他の曲でもいいよ!」と言い置いて宮治さんが下がり,流れた出囃子は「白鳥の湖」。
明光さんは初めて聞いたが面白かった。
さて,宮治さん。「だくだく」も「看板の一」も良い。
「看板の一」の親分が本当にかっこいい。だからこそ,それを真似て失敗する若い衆の滑稽さが際立つ。本当に達者だなぁ……
仲入り後。座に着くまでは硬い表情だが,話に入れば良い調子。
幸か不幸か,私は歌舞伎や芝居に馴染みが無いのですが,そんな門外漢が漠然と想像する,いかにも歌舞伎っぽい仕草や台詞回しを判りやすく再現してくれる。上手いのかどうかは皆目わからないけれど……。
若旦那が芝居に熱中し,自分で封印した刀の鯉口の縛めを解くところで思わず吹き出してしまった。ん~,今回もまんまとやられた。
終演後,客席に頭を下げお礼を言う宮治さん。だが,拍手で何を言っているのか聞こえない。前回もそうだったんだよ。
この日の会場である日本橋教育会館(204席)は,前回よりも空席が目立った感じ。イベンターさん分析では「ポール・マッカートニーに客が流れた」と。
次回は国立演芸場に会場を移す。座席数は300。教育会館もよい会場ですが,国立演芸場となると座席数以上の違いがある。
適度な過負荷は成長に必須とはいえ,国立の重さが適度かどうかが微妙な感じ。「適度な過負荷」って言葉が破綻しているけど。
本人の意思だけの選択ではないにしても,少し性急かとも思いますが,何とかするでしょう。
ただ,程よい規模の会場で満席の客前で演じる達成感というか満足感というのもあるのではないかとも思うのですが,それは別の会で出来るか。というか,国立演芸場が満席になれば良いだけだ。
国立演芸場での一回目は来年2014年4月22日(火)19:00。「妾馬」他ニ席の予定。ゲストありで2,500円也。この時期にミック・ジャガーあたりが来日しないことを祈ります。チケット発売は12月20日(金)。
続いて2014年7月29日,10月22日,そして2015年1月19日の予定。
そうそう,会の名称は「ミヤジの綱渡り」……