電車男

 とある知り合いからの情報で,ほぼリアルタイムで2chもちら見したのだけれど,ここまで流行るとは予想外。

 さて,映画として仕上げる以上は一般受けしなければならないわけで,コアな2chの住人や真性「おたく」の領分に踏み入るような内容ではありません。とはいえ私自身コアな2チャンネラーでも「おたく」でもありませんので,その判断が難しいのですが,私程度のPC依存率やアニメ知識であっても充分楽しめました。

 というより,「おたく」という要素は,別の何かに置き換え可能であって,テーマとしては昔からあるものの焼き直しでは?とも思うのですが,ではさて「おたく」が従前の何と取替え可能なのかと考えれば,なかなか思い当たらず。

 結局,映画の主たる登場人物達は,夫々にリアルな人間関係問題を抱えていて,NET上のバーチャル?ではないな匿名性の?無名性の?繋がりの中で他人に力を貸すことで自分も力を得ていく。と,こう書いてもまだ,NETを何かと取り替えられるのではないかと思えるのですが,それは何かと問われればやはり思い当たらず。

 やはり,直接ではないのにリアルタイムというNETの特性は新しいのかもしれない。念密なデートプランが崩れたときに自力で打開しないで,NETにたよって目の前の相手を放置してしまうというあたりは,身につまされもする。

 しかし,私なら切実な問題はNETに書かないなぁ。いや,どうかな……。
 中谷さんは,育ちの良いお嬢さんの無自覚な残酷さみたいなものがうまいね。
 写真で折った紙飛行機はそんなに飛ばんだろう!

 ついでにテレビ版も見始めてしまいました。

エターナル・サンシャイン

ワーナー・マイカル・シネマズ みなとみらい。

 同じ過ちを繰り返す。多分,繰り返す。わかっちゃいるけど,繰り返す。

 取り返しのつかないことっていうのは間違いなくある。挽回しようのない失敗。償うことの出来ない罪。悔やんでもしかたないのに忘れることも出来ない過ち。あのかけがえのない苦しみを取り戻すためにジタバタ悪足掻き。

 いつも以上に取り留めのない文章。でもお勧めします。

感染+予言

またまたMM21にて。
 「やっぱり日本のホラーが一番怖い」というこの映画の惹句をどこぞのHPで見ましたが,いや,まったく。

「感染」
 感染といえばダスティン・ホフマンの「アウトブレイク」を思い出しますが,あちらがサスペンス風だったのに対して,こちらはやはり「ホラー」。映像的な出来は今ひとつ物足りないようにも思いましたが,それでも怖いぞ日本のホラー。
 病院内に「感染」していくものの正体とは……。いや,これは「怪談」かもしれない。

「予言」
 「それ」を見てしまった人と周囲の人達の運命。その運命を変えようとする人にふりかかる出来事。
 と,書くと「リング」のようですが,今度はビデオテープじゃなくて新聞です。感動して泣いたという人もいる,最後に主人公が選択した運命。しかし,それは本当に彼の選択だったのか,運命は変ったのか。

スウィングガールズ

2004/10/18 MM21マイカル

 青春ですね。観ていて気恥ずかしくなるような場面も多いのですが,面白かった。特に最後は変にベタベタとドラマチックなストーリーを付け足さずに,演奏で終わってくれてホッとしました。

 私もその昔,はるかな昔,ブラスバンドに所属していたので(だからこそ,それは無いだろ!ってところもあったのですが),楽器を演奏する楽しさ,特に仲間と演奏する楽しさを思い出しました。

※先日 AVEX からデビューした(映画のメンバーよりは,やや年上の)女の子だけのジャズバンド「Blue Aeronauts Orchestra」のメンバーの一人が微かな知り合い。応援してね。

箪笥

 「CASSHERN」以来,久々の映画です。
 記録的な猛暑も落ち着きを見せた今日この頃,今更ながらという感じではありますが「夏は怪談! 」というわけで,洋物ホラーはHIT率が低すぎるし,よさげな和物も見当たらないので,お隣の韓国製ホラー「箪笥」を見てまいりました。

 出かけたのは川崎のチネチッタ。久々にいきましたが,なにやら様変わりしていて何処に映画館があるのか分からないという体たらく。ゲーセンの警備員さんに訊くと「そこ」と目の前の建物を指差されました。

 チケット売り場へ行くと,10を越える劇場で色々な映画を上映中。「スチームボーイ」や「サンダーバード」等気になる映画も目白押し。しかしながら、何故かやっぱり心引かれる「箪笥」。
 結果,これが正解! 和風ホラーをという私の期待に応えてくれて,しかもなお,それ以上のものを見せてくれました。
 心理学や精神病理等には疎い私ではありますが,一見バラバラで時に相反するような映像の断片が,最後に明かされる箪笥にまつわる出来事によって充分に納得させてくれる結末に向い一気に収斂する。全ての登場人物の人としての哀れが遣る瀬無い思いを残すものの,ホラーの枠組みを越える良い映画でした。

エロチックな関係

 PCを眺めに行ったソフマップで,ビートたけし・宮沢りえ・内田裕也……といった面子に引かれて買ってみましたDVD。

 多分,当分観ないんだよなぁ。そんなDVDがけっこうあります。「狂った果実」「罪と罰」とか。「探偵物語 BOX」は4話くらいで止まっているし「1999年の夏休み」「日曜日の恋人たち」は何度観ても途中で寝ちゃうし。つまらないとかじゃなくて飲みながら観てるからなんだけど。
 DVDは家でくつろいで観られるのが良いんですが,どうも気が緩んじゃって観ながら飲みすぎて,いつの間にやら眠ている。それはそれで,いい時間なんだけど。

CASSHERN

 直近に観た映画は「CASSHERN」。賛否両論のようです。

 公式BBSにおいてさえかなりのたたかれよう。ましておや2ちゃんねるでは……ですが,あれだけスレッドがたつというのも注目度の高さと,語り甲斐があることの証左かとも。

 とはいえ,通常他の映画が2ちゃんねるでどれほど話題になるのかは知らないのですが,少なくとも私自身,それが気になって2ちゃんねるを覗きに言ったこと自体が例外的で,公式BBSを気にしたのも「アレックス」以来のこと。

 私はアニメの「新造人間キャシャーン」をリアルタイムで見た世代ですが,今回の映画は面白いと思いました。確かに突っ込みどころは満載です。砲弾を手でとめたり,ルナを抱えて超高速で走り回ったり(大丈夫かルナ?),(意図的であろう)妙に揃ったロボットの動き,兵器・乗物のデザイン……などの荒唐無稽さとテーマの重苦しさの齟齬。そして(私は気にならなかったものの)上映時間の長さ。

 説明不足の点も多々。何の予備知識も持たない人が見ればキャシャーンのヘッドパーツ(ヘルメット?)が古めかしい兜と並べられていて,しかも,いきなり破壊されてしまう映像などは何のことやらなのではないかな。それと,新造人間が辿り着いた城とか,崩れ落ちる雷とともに天から降ってくるCASSHERBとか……

 しかし,それでも満月を背に鉄也が舞うシーンなどは,正にキャシャーン。思わず「カッコイー」と声を出してしまう程。だからこそ,あのテイストで押し切って欲しかったという意見もよく判る。とってつけたような「戦争と平和」「生と死」みたいなメッセージは要らないとも思う。
 でも,殺し合いのシーンを観て唯虚しさを覚え,力に対する暗い羨望を感じなかったのは珍しい。監督の狙いにはまったかな?

 もう一度観に行こうと思っていましたが上映終了。DVD化を待つ。

映像

 特別に映画好きというわけではなく,映画館には月に一度も行かない。

 ここ何年か観た映画。「呪怨1・2」「仄暗い水の底から」「リング(シリーズ)」「富江 replay」。ホラーばっかりだ。
 一緒に行くmの反応が面白可愛いのと,現実にはありえない映像にひかれる。そうそう, 私もmも西原理恵子ファンだから「ぼくんち」を観た。いただき物のチケットで「マイ・ビッグ・ファット・ウェディング」も観た。
 「モンスターズ・インク」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」「ドリーム・キャッチャー」「ザ・リング」「CASSHERN」。

 「アレックス」「バーティカル・リミット」は一人で観た。

 思いつくままに挙げてみました。それほど、マニアックな選択ではないですが「スター・ウォーズ」「マトリックス」「ラスト・サムライ」「ロード・オブ・リング」「ハリー・ポッター」とか「タイタニック」とか観ていませんね。「キル・ビル」「座頭市」は行きそびれた。

 この程度の興味と知識なんですが,何故かDVDは100枚以上所有しています。この枚数自体は驚くほどのことはないでしょうが,「映画を観る」頻度とのバランスでいうと多いかな。BOX物も含めてですが。