日曜日に久々に休みをとって,今年が最後となる大銀座落語祭へ。数日に亘って数箇所の会場で若手から大御所までがいろいろな演目を行う。落語祭と銘打ってはいるが,漫才・コント・パフォーマンスなんでもあり。
私のお目当ては三遊亭白鳥さん。新潟県上越市出身で模型店の二男。高田高校出身との事ですから優等生ですね
聞いたことはないが新作中心の実力派らしい。
プログラムは三部構成で,一部には白鳥さん以外にも髭男爵,狩野英孝,ハイキングウォーキング,はんにゃ,フルーツポンチ,5GAPと今な面々がテンコ盛り。
二部は電撃ネットワーク。銀座博品館劇場で電撃ネットワーク!
三部は昔昔亭桃太郎(せきせきていももたろう)さんが「死神」を初演でかけるという。失礼ながら聞いたことの無いお名前ですが,この売れっ子メンバーのとりを勤めるのですから,大御所なのでしょう。そんな方の初演を見られるというのも一興。
これで1,500円は安いと,予約開始日に電話したが(と言っても私は仕事中なので奥様に依頼)なかなか繋がらないまま販売終了。人気だな髭男爵!けど,後日の二次募集でまぁまぁの席がとれてラッキー。
当日は12:00からの銀座での落語会の前に,09:40から川崎チネチッタで映画「チェブラーシカ」を観る。チネチッタでは同じく前日から始まった「崖の上のポニョ」も当然上映していて,そちらには次々と子供連れが吸い込まれて行くのに,こちらは今一歩伸び悩みか!?
内容はチェブラーシカが好きな人には面白いとしか言えません。
映画が終わって速攻銀座へ,ギリギリ開演に間に合う。
5GAPから始まって休憩を挟んで白鳥さんで終わる一部,髭男爵が乾杯してるよ!Qちゃんがコーラ飲んでるよ!面白い!
電撃ネットワークの二部。面白い!期せずして観客からアンコールの手拍子が起こるが,三部が控えているので無理だろうと思っていたら,やっぱりあえなく10分休憩のアナウンス。
電撃ネットワーク大暴れの痕跡を消すために,若手が舞台を掃除するうちに休憩時間中が終わり幕があがるが,めくり(演者さんの名前が書いてあるやつね)がない。
噺家さんが登場。前述のとおり私は桃太郎という噺家さんを知らなかったのですが,高座に座ったその人はど~見ても若すぎる。すると,やはり三遊亭なんとかという若手の方で,電撃ネットワークが作った空気とパフォーマンスで使った花火の煙で,落語を始められる状況じゃないから場を繋げと言われて急遽出てきたらしい。10分くらい話していましたが,結構面白かった。後で名前を確認しておこう。
いよいよ真打登場。ご本人曰く,普通,始めての噺は上野広小路亭とか池袋演芸場とかの小さな寄席(冗談で,もっとひどい言い方をしていたが忘れました。)でお客さんの前で何度か演じて,反応を見つつ修正を加えて完成度を高めるらしいのですが,今回は「初演」が売りなので他ではやらないでくれと主催者に言われたのだとか。
博品館劇場で初演というのはベテランでも緊張するようで,なかなか噺に入らない。師匠に当たる春風亭柳昇さんみたいな飄々とした語りではあるのだけれど,いまいち合わないなぁと思いながら聞いていたが,最後の下げにはあっけにとられた。もともと新作中心の噺家さんらしいので,古典そのままじゃないのは主催者側の狙いというか希望だったのかもしれないけれど,面白くなくて吃驚。桃太郎さん。今度は練り上げた話を聞いてみたい。
15:00過ぎに終了。お昼を食べていないのでお腹は空いているけれど,半端な時刻なのでディック・ブルーナモスの銀座カフェで極々軽く食事。
少しブラブラして地元に戻って17:00過ぎ。新しく出来たおされなカフェで早めの夕食。
イームズを並べたミッドセンチュリーっぽい雰囲気のお店ですが,同じカテゴリーで括られるとはいえハンス・ウェグナーが置かれているのは微妙。
ハートランドをたのむ。美味しいねハートランド。奥様の頼んだグァバジュースも同じデザインの大きさ違いのiittalaっぽいグラス。ビールとソーセージと温野菜で至福の一時。
物足りないのでポークチャップとハウスワインの白をグラスで頼む。ワインの銘柄を尋ねると「秘密」だと。何故?グラスはリーデルオーかな?味は悪くない。
ポークチャップはお手軽な値段から想像していたのとは違って,厚手で大振りのポークがドーンと二枚。美味しいけど,いささか甘すぎるかなぁ。
ハウスワインの赤をグラスで頼む。銘柄は訊かない。ポークの味のためかワインまで甘く感じる。
今度はボトルでワインを頼んでゆっくりしてみましょう。
満足と不満足の振幅の大きな面白い一日でした。
※メニューのChampagneのラインナップがスプマンテとカヴァとポメリー(ヴーヴだったかな?)。