立川流一門会金曜夜席@新宿亭(新宿fu-+)

2013/06/28(金)18:00 新宿亭(新宿fu-+)

「道灌」立川春来(開口一番)
「野ざらし」立川談吉
「勘定板」「安来節」立川平林
「五人廻し」立川志の吉
(仲入り)
「置き泥(夏泥)」泉水亭錦魚
「大工調べ(序)」立川談春

 定期的に落語を聴くようになったのは,ここ何年くらいだろう。きっかけが立川談春さんだったのは間違いない。
 自宅が横浜なのでにぎわい座の独演会にはほぼ通ってる。時には妻に当日券の行列に並んでもらう。
 それ以外の会にも行きたいが「チケットがとれない」というのは,何の誇張も無い形容詞なので最近ではあきらめている。

 立川談吉さんを聴くようになったのは,談春さんより何年か遅れてだ。家元談志が亡くなってからだから,ここ一年半といったところだが,最近では談春さんより談吉さんを聴く機会が多い。未だ,チケットが取れないということもないし,価格的にもぐっと安い。
 けれど,それだけが理由ではなく,談吉さんの落語にははまったのだ。

 勿論,にぎわい座の談春さん(今年は独演会ではなく一門会だが)は通い続けているが,この二人を同じ会で観るのは私は初めてだな。

桂宮治のどっちがドッカン五番勝負Vol.5 ゲスト林家たけ平@ミュージック・テイト西新宿店

2013/06/21(金)19:30 ミュージック・テイト西新宿店

「反対俥」桂宮治
「源平盛衰記」林家たけ平
(仲入り)
「千両みかん」林家たけ平
「青菜」桂宮治

 「青菜」が良かった!先日(06/14)の「独演会ですぅ…夏」で,個人的に気になっていたところを,すべて更新してくれていた。
 そのうえ,終盤の押入れから転げ出てきたおカミさんが怖いぐらいに面白い。二列目で拝見していたが,宮治さん,顔がでかくなっていないか?顔面の迫力がぱねぇ。

銀座で落語 昇吉・談吉二人会@LA STELLA

2013/06/15(土)17:00 LA STELLA(ニユートーキヨー数寄屋橋本店9階) 3,500円

席亭挨拶
「恋の山手線」から「半分垢」立川談吉
「甲府ぃ」春風亭昇吉
(仲入り)
「七段目」春風亭昇吉
「田能久」立川談吉
懇親会(食事付き)

 会場は広い部屋の半分を使い,高座と椅子席が40用意されている。残りの半分には食事用のテーブルが初めからセッティングされている状態。
 開演前,高座の座布団が縫い目を客席に向けて置いてあるのが気になっていたら,後方の席に座っていた体格のよい男性が出てきて直していった。スタッフさん?

 談吉さんは躓きながら高座に上がり,トークから「恋の山手線」経由で,旅から戻ってくるのはめでたい事だと「半分垢」へ。

 対する昇吉さんはまくらもふらずにいきなり「甲府ぃ」に入り,きっちり語ってさがる。

 初めの説明では,談吉・昇吉・仲入・談吉・昇吉のはずだったが,仲入りで,先ほど座布団を直した男性がめくりを「春風亭昇吉」に変える。

 仲入りあけ,高座に上がったのは昇吉さん。先ほどとは違いトーク。
 どうやら当日踊りの稽古先から駆けつけたらしく,電車の乗り換えで荷物の入ったバッグを置き忘れたとのこと。この時点では見つかっていなかった。
 他にも先日のサッカーの盛り上がりに触れて,とある話題の人物を「アホ(別の言い回しだったかな)」と評していたが,昇吉さんが言うと言葉以上の意味が付いてしまうのが辛いところ。突き詰めて,そういうキャラに出来れば面白いかなぁ。
 「七段目」芝居物は,もとの芝居を知ればもっと面白いのだろうといつも思うのですが,そのとき限りで勉強しないな。

桂宮治独演会「独演会ですぅ…夏」@日本橋社会教育会館ホール

2013/06/14(金)19:00 日本橋社会教育会館ホール

ご挨拶
「まんじゅう怖い」三遊亭遊松
「皿屋敷」
「青菜」
(仲入り)
「百川」

 宮治さんが心配されていた客の入りもまずまず。
 会場であったお知り合いが「お客が少ないっていうから自腹で家族と知り合い連れて来たけど,必要なかったかなぁ。」とおっしゃっていましたが,これもまた宮治さんの魅力がなせる業。つまらない会に知り合いは連れてこれない。

 私はといえば,前日までの連続長時間勤務のため本気で眠かったので,ミンティアメガハードを持参しましたが睡魔の出番なし。宮治さんの会で期待を裏切られたことはないのですが,今回も盛り上がりました。

 個人的に気になった点がいくつか。

・立派な会場なのに,宮治さんのメクリがシワシワ!!
・お菊さんが縛られたのは「ロープ」って言った?
・ガラスのコップはふったっけ?聞き漏らした?
・お湯やの帰りなら体は熱いんじゃないか?

 まぁ,そんな重箱の隅の話は脇に置いておくにして「百川」だ。

 私が直近で「百川」を聴いたのは,にぎわい座の一門会での立川談春さん。二日連続で聴いた。よかった。談春さんの「百川」に何の文句もないけれど,その時に「あ~宮治さんで聴きたいなぁ」と思った。

 「お見立て」や「棒鱈」を聴けば宮治さんの百兵衛が面白いのは明らかですが,「魚河岸の若いもん」がきっちり出来なければ面白さは半減。宮治さんならそれをこなして面白さを際立たせてくれるとふんだわけですが,あたりでしたね。面白かった。

 ところで,話の始め,百兵衛と主人が話していると二階で手が鳴り,女中が対応できない場面。
 演者は上手の下を向いて何度となく大きな声を出しますが,あれは主人が二階に返事をしているんですよね?二階の客が呼んでいる声じゃないですよね?
 談春さんのときもそうだったように思うのですが,何故,下に向かって声をかけるような形なのか不思議。

 さて,三席いずれもご本人がおっしゃられているように荒いところはありますが,聞いているこちらにはしっかりと手応えがありました。
 さっそく,翌日発売開始になった「秋ですゥ」のチケットをイープラスで購入しましたとさ。

※何年か前に,枝雀さんの音源で「青菜」を聴いた妻が柳陰を作ってくれたっけ。今回,妻は同道しなかったけれど,宮治さんの「青菜」を聴かせたら,また作ってくれるかなぁ。

※終演後,幕が下がる間,宮治さんが客席に向かって懸命に何やらおっしゃっていたのですが,誠に残念ながら拍手にかき消されてほとんど聞き取れなかった。一旦拍手を止めさせるとかのコントロールは,未だ難しいか。何かを伝えたいという気持ちだけは充分に伝わったよ。

落語×市田邸「立川こはるア・ラ・カルト」@市田邸

2013/06/01(土)14:00 市田邸 2,000円

「道具屋」立川春松
「転宅」立川こはる
(仲入り)
「権助魚」立川こはる
「風呂敷」立川こはる

 演目の順番はこうだったかな?自信が無い

 この時期,元モーニング娘。矢口さんの話題絡みで,間男ものをかける落語家さんが多い。

 口演途中で,カメラマンがフラッシュをたいて撮影していて,珍しいなと思っていたが,どうやらこはるさんも予想外というか話が通っていたわけではないらしく,戸惑っている様子。
 さらに,話の途中,開け放された縁側を当たり前のように人が行き来するという,ゆるい運営。

 会場となった市田邸。雰囲気は良いのだけれどねぇ。

※18:00から夜の部もあり。