立川談春独演会

横浜にぎわい座。二人。
鮑のし (立川こはる)
二階ぞめき
庖丁


 開口一番のこはるさんはボーイッシュな女の子。声質と口調が心地よい。良い噺家さんになると思われます。
 二階ぞめきは,本編に入る前のまくらが長い!
 本編に入る頃,前日の寝不足がたたってやや眠気が・・・。とはいえ,流石は談春さん。元々一人芝居である落語の中で演じられる,後半の一人芝居の件を面白くみせる。
 庖丁は,立川志らくさんの本で知った噺で実際に聴くのは初めて。
 二階ぞめきのまくらが長かった分の皺寄せがきたのか,いきなり本編に入る。
 無茶な設定に適度なリアリティというか言い訳で裏付けを添えて,噺の輪郭を創り上げるあたりの手管は見事。