新宿ゴールデン街

 横浜の伊勢佐木町の映画館で「ヨコハマメリー」を見たのが、5/26。それにショックを受けて翌日いろいろとネットを検索し、新宿ゴールデン街の「nagune」という店で写真展が開催されていることを知る。


 ところがこれが27日まで。店の営業時間が19:00からで、ちょうどこの時刻から新宿で仕事が入っている。惜しい。
 無理とは思ったが、早めに新宿に出向き、17:30ころ雨のゴールデン街着。そういえば、関東(東京・横浜)で暮らし始めて30年近くなり、新宿を訪れるのも数え切れない回数におよびますが、「ゴールデン街」に足を踏み入れるのは初めてのこと。「しょんべん横丁」とほとんど混同していたくらいの始末。
 ここがゴールデン街かぁ、と感慨に耽りつつ「nagune」にたどりつく。当然閉まっているが、店の前にメリーさんの写真が飾られた店内の写真が張ってある。更には,何故か店内に明かりが点いていて扉のガラス越しに中が見え、昨夜の残りかお皿やビンがカウンターに置いてあり,そして、壁には何枚ものメリーさんの写真が見える。試しに扉を押してみるが鍵がかかっている。暫く眺めた後でゴールデン街を歩き回る。その時刻からやっている店も何件かある。また「nagune」を覗き込んでは、あたりをぶらぶらする。
 18:15くらい、何度目かに「nagune」を覗き込んでいると自転車に乗った男性がやってきた。おそらく「nagune」の店主だろう。店を覗き込んでいる私を完全に怪しんで(当然だ)「7時からだよ」と言い捨てて店に入って行く。
 私もそろそろ、次の仕事に向かわなければ。仕事が終わってから来れば入れるかなぁ。でも、終電ぎりぎりだからなぁ。などと考えながらゴールデン街の細い路地を歩いていると、横の路地から出てきた、明らかに仕事も家も無さそうな人が、地面に落ちていた何か(それが何かを確認するまもなく)を拾い上げ、何の躊躇も無くごく当たり前のように口に入れて食べた。
 「ヨコハマメリー」と「ゴールデン街」。二日連続でワン・ツーパンチ。テンカウント代わりにネットからDLした、あえて青江三奈さんの「伊勢佐木町ブルース」を聞きながら。