「負けてたまるか!?」立川こはる vs 立川談吉:第七回若手落語家対決シリーズ@道楽亭

2012/12/11(火)19:00 道楽亭
「松竹梅」立川こはる
「粗忽長屋」立川談吉
(仲入り)
「夕立勘五郎」立川談吉
「小言幸兵衛」立川こはる
(打ち上げ)

 初めて見た談吉さんの赤い髪。思ったより赤い。三倍面白かったかどうかは別として。
 打ち上げで残った料理をタッパで持ち帰るというこはるさんに,談志イズムの継承を見た。

『シェアする落語』第一回@青楓亭

 四家プロデュース「シェアする落語」第一回は立川談吉さんの会。

 白山の住宅街にポツンと存在する「青楓亭」,というかこの建物自体も大きいとはいえ基本的には民家。その一室を落語などの公演に開放している。

 20人+で満席となる空間に,20人+が集結したいろいろな意味で濃密な空間で,談吉さんの落語をたっぷりと堪能。

「孝行糖」
「つるつる」
談吉さんと四家さんによるトーク&撮影タイム
(中入)
「黄金餅」

 企画運営者である四家さんの(挨拶での)高座デビュー,座布団返しやメクリも初々しい。トークは四家さんならではの知識と経験に基づいた興味深いもの。終了後の打ち上げも楽しく満足のいく会でした。

 会場は横浜在住の私にとっては、足の便が良いとはいえないものの,これは許容範囲。広さ(狭さ)に関しても,今回参加できた身としては文句ないのですが,今後参加希望者が増えて席が取れない事も充分考えられるので,もっと広いほうがいいのでしょうね。多分,ここが一番のポイントなのでしょうが。

 価格については,アンケートの「やや安い」に丸を付けましたが,これは急激に値上げされると困るからで,正直なところ安いと思います。

 開始時刻については土日であれば,もう少し早いほうが,打ち上げも心置きなくゆっくり楽しめて帰りが楽かなと,横浜基点の個人的な希望。

※Yさんが運営裏方にまわったため,彼女が談吉さんを見つめて幸せそうにニコニコしている顔をチラ見しながら談吉さんの落語を聴くという裏メニューは無し。

読売杯争奪 激突!二ツ目バトル@浅草演芸ホール

2012/10/31(水)浅草演芸ホール
一人
 前回の「こはるパラダイス」の時にこはるさんがこの会の告知をしていて気になってはいたのですが,平日の昼間だしなぁと思っているところへ,宮治さんからチケットが余っているとのツブヤキ。
 この二人が出るならと宮治さんにチケットを頼んだ次第。(訳あって実際にはこはるさんから入手したのですが。)
 六人の二ツ目から客の投票で一位を決めるというなかなか趣味の良い企画。
 客は誰か一人を選ぶのではなく,一人の演者について「1点」「3点」「5点」のいずれかを付ける。審査員が六人いて,こちらは「5点」「7点」「10点」のいずれかを付け,その集計結果で一位を決めるというシステム。持ち時間は15分で超過するとポイントを引かれる。
 私の目当てはこはるさんと宮治さん,というよりこのお二人しか生で聞いたことはなく,馬治さん,きつつきさん,こみちさんはiTunesに1,2,3曲づつ入っている。金兵衛さんは初。

 浅草演芸ホールは初めて。会場時間15分前に着くと,当日券を持っている人の列と当日券を買う人の列が,それぞれ10人ほど。
 二階はわからないけれど,一階は満席に近い入りになる。
 古今亭志ん輔さんが進行役ではじまる。
 気になるのは宮治さんの様子。始めの挨拶や順番を決めるジャンケンで六人が舞台上で志ん輔さんと絡む段階で,硬いというかオドオドして見える。志ん輔さんにも指摘され「帰りたい」と返したが,冗談とも思えない状態。

第17回 クラクラ寄席 桂宮治@クラクラ

2012年10月21日(日)17:00 新宿ゴールデン街・クラクラ
「強情灸」
「狸札」
(仲入り)
「幇間腹」

 前日のNHK新人演芸大賞受賞を受けてか大入り。20人定員とのことですが何人入れたのか。

 熱演後にそのまま打上。

 更に場所を変えての二次会にも参加し,詳細は書かない方が良いだろうが,宮治さんの面倒見の良さを目撃。

第二回 こはるパラダイス@のげシャーレ

2012/09/18(火)19:00 のげシャーレ

「権助魚」
「目黒のさんま」
(仲入り)
「小言幸兵衛」(ネタおろし)

 特に「目黒のさんま」で気になったのが「吉野家」「目黒記念」といった現代ネタを入れてくるところ。
 客席はうけていたようですが,私はその度にさめてしまう。いらないと思う。

 善し悪しは別にして好きか嫌いかで言えば,私は(こはるさんの場合)あのやり方は嫌い。真っ直ぐやれば面白いはずなのに。

 でも,いろいろ試す時期なのかなぁ。次回も聴く。

みらくる★春吾 Vol.1@シアター・ミラクル

2012/08/27(月)
新宿 シアター・ミラクル(一人)
「牛褒め」立川春吾
「散文落語」立川春吾
「漫才」米粒写経(ゲスト)
「化け物使い」立川春吾

 春吾さんも米粒写経も数回目。米粒写経の方が多いかもしれないが,それよりも,米粒写経のサンキュータツオさんがポッドキャストの「東京ポッド許可局」で小朝,志ん朝,志ら乃そして談志を語る論の面白さに,何度も聞き返している。そして,そのサンキュータツオさんは立川春吾さんを非常に高く買っている。
 この日も米粒写経がゲストだということで予約。ネタ以外にも許可局的な論を語ってくれるかと期待していたのですが,それはなかった。普通のお客さんは,そんなことを望んではいないのでしょう。
 春吾さんの演目は三席。中入り無しで,二席目の次に米粒写経の漫才。昨夜の米粒写経は面白かった。爆笑をとった米粒写経の後に出てきた春吾さんは淡々と「化け物使い」を語り始めた。何事も無かったように。
 単純に春吾さんの落語のあいだに米粒写経の漫才が挟み込まれただけ。米粒写経がゲストである意味がよくわからないというか,活きていない。春吾さんの淡々ぶりで違和感さえも感じなかったけれど。
 散文落語もそうだったけれど,あの淡々さが持ち味なのだと思う。
 許可局員の悲しい性で勝手な期待をしてガッカリしてしまいましたが,それはそれ。春吾さんは淡々と面白く,米粒写経は爆発的に面白かった。