シェアする落語 第9回 立川談吉@古石場文化センター 3F 第1和室

2015/05/09(土)14:00 古石場文化センター 3F 第1和室
「野ざらし」
「仏四噺」
(仲入り)
シェアタイム
「かぼちゃや(唐茄子屋政談)」

 マクラでは,落ち着かないのかしきりと袴の紐を解いたり結び直したり。
 話に入れば,野ざらしの「オキニ」とか唐茄子屋の「糊屋のババア」とか,やっぱり面白かった。
 ちなみに,談吉さんご本人は唐茄子屋を演るのは二回目だと思い込んでいたようだけど,私は百席とテイトに続いて三回目の「糊屋のババア」なのをハッキリ覚えている。

 意外だったのは「仏四噺」。
 私が聞いたことのある談吉さんの新作の中では「江戸犯罪暦西の森犯科帳~師匠殺しのサイゾー~」が一番好き。
 「仏四噺」はそれに比べれば,という前提ではあるけれど,一歩及ばないと感じていた。
 ところどころ,跳び方に置いていかれる部分があって,つまりついていけないところがあって,その都度テンションが一旦下がるのが勿体無いなぁと思っていた。

 そんな私の感じ方はこの日も変わらなかったのだけれど,そのポイントがことごとく受けていた。結構な笑いが起こっていた。
 最前列に座っていた私は,この話をつまらないと思っているわけではないけれど,背後の受け方を失礼ながら不思議に感じていた。
 コアなお客さんからそうでもないお客さんまでいたと思われるあの場で,あの話で,あの受けを取れるのも成長の証なんだろうな。頻繁に,とは言えないまでも,割に定期的に見ているから,その伸びに麻痺していたのかな。刮目すべし,私。

桂宮治 vs 立川寸志 熱闘! 他流試合二人会

2015/05/03(日・祝)19:00 ムーブ町屋3階ムーブホール

「狸札」三遊亭けん玉
「金明竹」立川寸志
「お化長屋」桂宮治
(仲入り)
「トークバトル」(立川寸志二ツ目昇進披露口上)
「弥次郎」桂宮治
「景清」立川寸志

 新宿の仕事を17:00で上がり,銀座松屋のミッフィー展のショップだけを再訪。「だいすきなおばあちゃん」の手拭や「おばけごっこ」のフィギュアの購入を全身全霊で我慢して目の保養だけ。千代田線日比谷駅から北綾瀬行き。

 ここがムーブ町屋か。

 前座のけん玉さんは三回目かな。時々泳ぐような視線と妙な間が可笑しい。

 寸志さんの「金明竹」は初めて聞いたけど,ひたすら明るい上方の人に爆笑。お腹痛い。
 何だろうね,ついこの間二ツ目になった人かね本当に。

 主催者さんが用意した,出囃子ではない「阿波踊り」で登場の宮治さん。上手最前列の私からは下手袖で踊りに挑戦している宮治さんの姿が見えたが,結局普通に登場。
 この会は寸志さんの会だから気軽だと。
 「お化長屋」は久しぶり。もう,そんな季節だね。
 このお話には個人的に苦手な点もあるのですけど,それはさておき,やっぱり爆笑。で,最後にグダる。

 仲入り後に幕が開くと,高座に黒紋付の二人が並んで頭を下げている。下手側の宮治さんの仕切りで寸志さんの二ツ目披露という態ですが,結局は二ツ目になってどうかという話から,二ツ目から前座になったらという話で盛り上がり,結構時間が押した感じ。
 寸志さん自慢の由緒正しい羽織袴の話題も宮治さんの一言でトーンダウン。からの三本締め。

 一旦,幕が締まり,また開く。板付きの宮治さん。短いマクラから「弥次郎」。
 いつも仲入りまでが長く「後半は短いよ」といいながら,そうでもない宮治さん。この日の「弥次郎」は本当に短かった。トリの寸志さんが「羽織をたたむ間もなかった」と。

 寸志さんの「景清」は先日の会でも聞いた話。時間の関係か刈り込んできたように思うけど,この方がいいかな。でも,やっぱり雷雨の際の旦那の行動を誰か説明してくれないか!

 お二人とも類まれな面白さ。遠回りをしてでも落語に巡り合い,舞い戻ってくれたことは,我々にとっても僥倖。
 寸志さん,そんなに枯れ急がなくてもいいよ。

 それにしてもムーブ町屋,遠い。

寸志ねたおろし 春 2015@四谷荒木町・橘家

2015/04/25(土)15:00 四谷荒木町・橘家

「幇間腹」
「西行鼓ヶ滝」
(仲入り)
「景清」

 良い会場。予想に反してちゃんと舞台があるんだね。しのぶ亭さんを少し幅を広げた感じかな。
※良い会場ではありますが,寸志さん曰く「トイレに鍵がかからないのが難点」。正確にいえば鍵はかかりますが……説明が難しいので会場で見て。

 寸志さん作の地図については様々な意見もございましょうが,道が入り組んでいて判り辛いだけだと思うな。

 「幇間腹」は序盤の若旦那が鍼の練習をする件が無く,初めから一八主体の話。

 「西行鼓ヶ滝」は講談からの話らしい。

 最近とみに涙腺が緩い私は「景清」の親子の情にウルっときたが,寸志さんはそこを推すわけでもなく,すかさず笑いを入れてくる。
 どうせなら,突然の雷雨でどこかへ行ってしまった旦那の行動について,取り敢えず説明してくれよという思いはあるけれど。

 どの話でも,言い淀んだり行きつ戻りつしたところが無いわけじゃないんだけど,気にさせないなこの人。

 機器の故障で出囃子が流せなくなった時の関連の蘊蓄とか,演目の選択について戦略的であることを明言したりするあたり,知的で理詰めなのでしょうが,それが鼻に付かずにちゃんと面白さに繋がる。
 異色の経歴が活きているのかもしれないが,結局は才能だよね。

 気になる二ツ目さんは他にもいるけれど,例えば立川笑二さんが60歳でどんな落語を演っているかを私は見ることが出来ない。
 でも,寸志さんの60歳は見られるかも。ギリギリだけど前座時代から見ている落語家さんの60歳の高座を見られるって楽しみ。70歳は無理かなぁ。

横浜えェぢゃないか寄席~音楽と落語と詩の融合~@にぎわい座

2015/04/24(金)12:00 にぎわい座

「平林」桂竹のこ
「たけのこ」望月雅行(役者落語)
「漫才」天神ビクトリーファクトリー
「集団インプロ」sxp
「やかん」柳亭小痴楽
「都々逸親子」三遊亭とむ
「詩朗読 POEMDION」中村剛彦,中村新史
「ジャズ(サックス)」纐纈雅代
「転失気」寝越家こう生(素人落語)
「インプロ」狩俣道夫,マルコスフェルナンデス
(仲入り)
「ボイス」徳久ウィリアムズ
「孝行糖」立川談吉
「ジャズ(サックス)」竹内直,ゲストボーカル:小池リノ,渡辺詞葉,ブル松原

開演前,お客さんは客席の中列以降に集まっていて,前方はがら空き。
当然のように最前列真ん中に陣取る我々夫婦。

開演前にプログラムには名前の無い桂竹のこさんが登壇して諸注意に続いて落語。

プログラム上の持ち時間は全員が15分。
それぞれが持ち時間のなかで精一杯のパフォーマンスを見せようと頑張る三時間半。見応えがあると言えばそうなのですが,見る方も結構疲れた感じ。

天神ビクトリーファクトリーって初めてだけど面白かった。

インプロという(私には)耳慣れない音楽のパフォーマンスは出だしこそ興味を惹かれたけれど15分は長い。ただ,四人のサックス奏者はいずれもかなりの腕なのだとは思う。

小痴楽さんはこのあと埼玉の仕事があったはず。袖から何かの合図でもあったのか,話の途中で落語の動きからは逸脱した動きで,上手を向き何かを確認。無理やりに話をまとめて文字通り走って高座をおりて行った。

とむさんの「都々逸親子」は初めて聞いた話。客席の反応は上々だった。が,何故か高座を降り際の表情がとんでもなく怖かった。あれは客に見せちゃいけない表情。何かあったのかな。

詩の朗読も慣れない身にはどう受け止めたらいいのやら。

纐纈(こうけつ)さんは普通(インプロとかではなく)に三曲演奏。合間のMCがたどたどし過ぎて,演奏の見事さとのギャップが微笑ましい。

寝越家こう生さんの落語は初めて聞きましたが,達者なものですね。

続いてのインプロはスネアドラムとアルト?サックス & フルート & ボーカル?

特殊発声請負?と自己紹介した徳久ウィリアムズさん。
口琴演奏に続き「立川談志が好きで……」と,関連のあるような無いような短い話を即興で続けていくパフォーマンス。隣で妻が「談志さんのは面白いのに」とひとりごつ。形は似ているけど目指しているところは違うんだと思うな。
その後のホーミーが心地よかった。

この日の立川談吉さんは頼もしかった。この位置に立川談吉がいればこそ,盛りだくさん(過ぎる)この日のイベントが寄席という態を保てたように思う。
「付けまつげは取れやすい」(<これ個人的にものすごくツボ),「お山は火事だんべ」から瞬時に方向転換があったのか「孝行糖」へ。
妻は先日のぼたんさんとの会でも「孝行糖」を聞いたので「また……」と言いつつも面白がっている。
これが談吉さんの孝行糖の強度だな。私だって,そこそこの回数聞いているけど,毎回面白い。

竹内直さんは三人のゲストボーカルと比較的スタンダードな曲を。
派手目な衣装のボーカルとの組み合わせは,背景との組み合わせでボーイズ的な絵だなぁとボンヤリ。

宮治本舗 エピソードⅠ@内幸町ホール

2015/04/22(水)19:00 内幸町ホール

「オープニングトーク」桂宮治
「平林」笑福亭希光
「あくび指南~たらちね~あくび指南」桂宮治
「ちりとてちん」桂宮治
(仲入り)
「権助芝居」桂宮治

 前年度,国立演芸場で四回に亘って行われた独演会は毎回大ネタのネタ出し・ネタおろしというなかなかにハードな会だった。その初回がちょうど一年前のこの日。
 宮治さんはその難関を見事に乗り越えたが,いささか疲れたのか新シリーズでは「リラックスナイト」と銘打って内幸町ホールでの開催で,客席数が300から180?に減ったとはいえ,早々に完売し補助席まで出る盛況。

 ご本人は事前のツイートでもオープニングトークでも「リラックスナイト」であることを強調していたが,正しくは「爆笑リラックスナイト」。勿論,爆笑やリラックスの主体がどちらなのか,重々承知の上での発言でしょうが,どうもご本人は全然リラックスしている様に見えない。

 希光さんは鶴光一門の面目躍如(?),エロ方面の話からの「平林」。上方流なのか,よく聞く話とは細部が結構違う。

 さて宮治さんの高座は,特急ちちぶ,お嬢さんの習い事(アバラのヒビはお嬢さんの踵落としによる?)の話からの「あくび指南」。

 この日の「あくび指南」はオチを付けずにそのまま「たらちね」へ。さらに「たらちね」もオチで終わらずに再び「あくび指南」に繋げての変形オチ。
 他の人も複数の話を繋げたり入れ混んだりすることがありますが,これは宮治さんの工夫なのかな?面白い効果もあったけど,全体としてプラスだったかは保留。

 決して,繋げることでつまらなくなったわけでは無く,充分に面白かったのですが,「オチ」が好きな私としては,単純に「オチ」を一つ損したなと思う。
 落語の「オチ」って「芝浜」なんて例外は別にして面白くも上手くもないものが多い。地口オチに限らず当時の知識が無ければ判らないものもあるし判ってもつまらなかったりする。
(こう書きながら思い浮かべているのは 「おせつ徳三郎」の「おまえもお飲み」のパターン。)

 サンキュータツオさんが「落語のオチは照れ隠し」と言っていたが,私の感じ方もそれに近い。
 これでこの話は終わりですよという合図のようなもので,テキストはつまらなくても,どう纏めてくれるのかを面白がって見ている。

 それと,ご本人はこの試みを「お遊び」だか「おふざけ」だかとおっしゃっていて,本当に本人が楽しんでいるのであれば良いのですが,何か新しい事をやらなければという焦りからなのであれば,そんな必要は無いのにと思うばかり。

 でもなぁ,言ってみれば落語家としては駆け出しのようなもので,まだまだこの先が永いのだから,いろいろな事に挑戦して欲しいとも思ったり……複雑。何か,落語の見方がおかしいな私。もっとリラックスして見よう。

 そう言えば,師匠伸治さんの話をしてる時の宮治さんはリラックスして見えたなぁ。

閑話休題。

 「権助芝居」は面白い。宮治さんの権助は面白い。以上!

 それにしても,「あくび指南」のあくびなんかを見ていると,「桂宮治って巧いなぁ~」とつくづく思う。

 次回は7/31(金)。最前列を入手済み。
 この規模のホールが,西荻や道楽亭のようなリラックスというかアットホームな雰囲気に満たされたら凄いよね。

六本木 伊~菜亭 第12回 桂宮治@気楽なイタリアン 伊菜

2015/04/11(土)18:00「六本木 伊~菜亭 第12回 桂宮治」@気楽なイタリアン 伊菜

「ちりとてちん」
「徳ちゃん」
(仲入り)
「反対俥」

一月半振りに桂宮治さんの高座。

 木遣で始まるこの落語会には二回目の参加。

 前回のこの会の時は,宮治さんが酷い風邪をひいていたのを覚えている。
 この日は風邪こそひいていないが,何故かアバラにヒビが入っているらしい。

 昼間の仕事の話。司会だけのはずが結局落語もやることになったとか。
 いろいろな所で仕事をするがお世辞が大事などと言いつつ「ちりとてちん」へ。
 お馴染みの話だけど,前半,わざとらしく料理を褒める中に,会場のイタリアンレストランの壁に貼られていたお勧めメニューをアドリブで放り込み,その名前を言う度にメニューに視線をやるのが更に可笑しい。

 宮治さんのこの話は何度か聞いたけど,途中の「ここがモノでここがシリ」の件がツボ。
 ふんだんに笑いを差し込んでくる宮治さんにしては,失礼ながらそんなに笑いが濃くないこの部分をきちんと演ってくれる律儀さが大好き。毎回ここで笑っちゃうなぁ。削らないでね,ここ。

 続いてお約束のお嬢さんの話から「徳ちゃん」。
 どうも前半で徳ちゃんの台詞が皆無な理由がよくわからないが,花魁の破壊力は凄い。

 宮治さんが二席目を終わり仲入りに入った際に時計を見た世話人さんが「凄い時間だな」と思わず声を漏らした。
 19:30に近い。本来の(世話人さん側)予定ではそろそろ仲入りを挟んだ三席が終わり,打ち上げに入ろうかという時刻。

 そんな声が耳に届いたのかどうか。仲入り明けで再登場の宮治さんの「反対俥」。
 マクラで入念にふった昼間の仕事の話を梃子に,笑いを取る。昼間の仕事の為に自腹で購入したという小道具も再活用。「昼間はこれで大受けだった」と繰り返したが,ここでも充分過ぎる大受け。
 短く終わるかと思えば,やっぱり引っかけオチの二段構え。

 ちなみに,宮治さんはこの日のこの話で,新しいオモシロを生み出しましたよ。

 最後に小道具が不良品だった,ともとれるアクシデントがあったのは内緒。

 30分以上おしで始まった打ち上げも大盛況。会場いっぱいのお客さんの間を渡り歩き盛り上げる宮治さん。やっぱり楽しい宮治さんの会。

 私は翌日も朝から仕事なので途中で失礼したが,この会の呼びものである纏いのパフォーマンスの時間は確保できたのかなぁ?

第九回 談吉百席@東池袋アートスペースサンライズホール

2015/03/14(土)19:00 東池袋アートスペースサンライズホール

「強情灸」
「弥次郎」
「浪曲」(紺屋高尾など)
「夕立勘五郎」
(仲入り)
「寝床」

 妻はお笑いや落語が好きだ。談吉さんの落語も好きなんだと思う。けれど,遠出が億劫で帰りが夜遅くなるのも好まないので都内の落語会に出てくることは珍しい。談吉百席も過去に一度来ただけ。
 今回も強引に誘う事はしなかったが,池袋に餌を発見。

<2/16-3/15 池袋ロフトで「ディック・ブルーナ マーケット」開催>
http://www.dickbruna.jp/news/201502/2484.html

 これをチラつかせて池袋まで誘き出すことに成功。となればサンライズホールはもう直ぐ,というわけで談吉百席二回目の夫婦参加。

 マクラ無しで始めた「強情灸」だったが,直後に一歩引いてジャブ。
 「弥次郎」は初めて聞く部分も多かった。
 続けて家元の話題から浪曲へ。翌日が三月十五日ということで紺屋高尾も少し。
 「夕立勘五郎」は終演後に話をした複数の方からも待望していたとの声。
 仲入り後,トリネタの「寝床」もいい感じに仕上げてきた。

 談吉オリジナルチロルチョコをお土産にいただいて帰路。

 とりたてて,あの話が!とかあの部分が!といった突出した印象よりも,総じて「とっても楽しかった」という感じ。妻も満足のようでホッと胸をなでおろす。

※個人的には,弥次郎が色々と追われ追われて,いくつもの「山を越え 谷を越え 僕らの町にやってくる」のがツボ。

※正直なところ「ディック・ブルーナ マーケット」は想像を遥かに超えてショボかった。が,それならそれでと突っ込み目線で楽しむ。父親に連れられてきていた女の子が持参していた年季の入ったミッフィーのヌイグルミの,もはや灰色だか何だか形容しがたい色合いから,如何に愛されているかが伝わって来た。

第23回 立川談吉 だいじな会@ミュージック・テイト西新宿店

2015/03/10(火)19:30 ミュージック・テイト西新宿店

「猫と金魚」
「万病円」
「目薬」(……)
(仲入り)
「死神」

 明日への階段。その一歩が昇れなかったらしい。いつも以上に悩んだというネタ選びの挙句のこの演目。

 高座でリクエスト一覧とネタ帳を睨んでいるうちに,考え過ぎてネジがとんだのか「万病円」に続いて「目薬」も演るという,常にない大出血サービスぶり。
 私が知ってる「目薬」とはかなり違って,いつかどこかで聞いた,公で演ってはいけないあのネタのように聞こえたけどね。

 「死神」の呪文,今回の選択は微妙だなと思ったのですが,消え際の死神の表情を考えると俄然面白くなった。

 今週土曜日の独演会「談吉百席」までには,とんだネジを締め直して癒されますように。いや,傷ついているかどうか知りませんけど。

負けてたまるか!? 宝井琴柑 vs 立川談吉@道楽亭 Ryu’s Bar

2015/03/07(土)18:00 道楽亭 Ryu’s Bar

「仙台の鬼夫婦~井伊直人」宝井琴柑
「千早ふる」立川談吉
(仲入り)
「孝行糖」立川談吉
「パンを食った次郎長」宝井琴柑

 私にとっては三回目の琴柑さん。講談そのものの経験値が低いので良いも悪いも判りませんが,一席目では講談の気持ちよさを実感。

 談吉さんの「千早ふる」は面白さギリギリ。

 「孝行糖」は特に後半でミスって言うほどでもない引っかかりが続きチョット気になる。
 三回しか聞いたことの無い琴柑さんなのに「次郎長」は二回目。同じ話であることは全くかまわないのだけれど,講談を聞く機会が少ない私としては,折角ならばと,いかにも講談らしい講談を期待していたのでやや肩すかし。

 客席は比較的高齢の男性率が高かったが,打ち上げでは更に凝縮。
 この席で琴柑さんに講談らしい講談が聞きたかった旨を申し上げたところ,「それなら修羅場読みを聞きに来てください」とのお誘い。検討します。

※原因不明(呪いの可能性高し)の胃炎以来,久々の普通食が道楽亭さんのお料理でした。いつも美味しい。