2015 立川笑二独演会~「師匠の噺」と他二席~(紙入れ)@お江戸上野広小路亭

2015/09/28(月)19:00 お江戸上野広小路亭

「紙入れ」
「蛙茶番」
(仲入れ)
「蜘蛛駕籠」

(会場に向かう途中,妻から「僕らの吹石さんが…!」とのメッセージ。)

 大沢悠里のゆうゆうワイドの話。人生で五本の指に入るショックな話。

 師匠・立川談笑さんの持ちネタを演るというのが売りのこの会も四度目。
 「黄金餅」の嫌な感じが際立って印象深かった初回以外は,その他の二席で元をとった印象があったけれど,この日の「紙入れ」は面白かったな。
 入り組んだ構造が邪魔にならずに面白さに繋がっていて,サゲがバカバカしくて好き。

 三席とも面白かった。

 最後に,マクラに使おうか悩んでる話があるんだけれどと客席に相談を持ちかける。「こんな話をしたらひきますか?」と,身近な人の話題の概略を話して,客先の反応を見て「やめておきます」と。
 いや,この日のマクラで話していた「人生で五本の指に入るショックな話」も同じ箱に分類されるんじゃないのか?受けるかどうかは腕次第。あとは話題の主が嫌がらないかだ。

立川談吉八十八ヶ所~黄魚亭落語会@イエローフィッシュ

2015/09/26(土)19:00 イエローフィッシュ
小噺
「強情灸」
「仏四噺」
「大工調べ(序)」

 会場のイエローフィッシュさんは私の知人がオーナーで,会場として談吉さんに推薦したのは私。そんな落語会。
 落語会かけもちのこの日。昼間の会が16:00終了と予測。こちらの会の開場一時間前17:00には入れる予定。イエローフィッシュさんに協力していただく手前,設営の手伝いくらいしないとね。

 会場から徒歩圏内に元上司が住んでいる。一年以上ご無沙汰だけど,彼もお笑いや落語が好きで,久々に話もしたいと思い事前に連絡したところ落語会に来てくれるとのこと。
 メールで届いた参加の返事に,「チョッと家に寄ってくれないか」との一文。会場入りが少し遅れることになるかもしれないが,この日の客であり,何といっても元上司の依頼を断れるはずもなく,OKする。

 17:00前には会場最寄り駅着。迎えに来た上司の自宅へ。
 「引っ越してから無線でインターネットが繋がらない。」とのこと。最近近場から引っ越して回線もプロバイダーも新規に契約。有線接続のPCはインターネット接続が出来るけど,無線にすると接続出来ない。iPhoneもWi-Fi接続出来ないとのこと。
 よくある事例ではあるけれど,やらなくていいことをやらかしており,無線ルーターの反応も激遅で,結局何も改善できないままタイムアップ。でもわざわざ近所のケーキ屋さんで買っておいてくれたケーキは美味しかった。

 会場に二人で到着したときにはすっかり設営も終わって客も結構入っている状態。何も手伝いできず。

 20人ほどのお客さんの多くが,おそらく談吉さんや落語のというよりもお店のお客さん。

 開演後に少し遅れて入店したお客さんが空いていた最前列上手の席に座る。まさにそのタイミングで,高座の談吉さんが上手に向かい「どうも」と挨拶する場面。そのお客さんが完全にご自分に声をかけられたと思い会釈を返したのに,談吉さんペースを乱される。
 うん,あのタイミングではお客さんが勘違いしてもしょうがない。ちなみに,このお客さんの彼女が「黄魚亭」の名付け親。

 いつもとは違う客層に,談吉さんも演目を悩んだのだろうが「強情灸」から「仏四噺」という組み合わせ。二席終わった段階で残り時間20分を確認し「大工調べ」へ。急いだところはあるけれど,好い出来だった。

 打ち上げも大勢残っていただいた。暖かな会だった。

桂宮治 落語会 Ⅱ @豊國アトリエ@豊國アトリエ

2015/09/26(土)14:00 豊國アトリエ

「看板のピン」
「片棒」
(仲入り)
「権助芝居」

 アトリエというか画廊・ギャラリーでの落語会。
 ギャラリー繋がりで西荻窪ギャラリーKの話題。神田での他の会でのエピソード。成金メンバー躍進。地方での仕事への行き帰りの新幹線での出来事。

 「看板のピン」の親分がいつもカッコイイ。
 「権助芝居」の冒頭では「片棒」と同じお店の態で話を被せて笑わせる。

 いつもサービス精神に満ちた宮治さんの会は長めになることが多い。この日は次の用事があったので,何時に終わるか聊か心配だったのだけれど,割に早めに終わった。というか,三席で二時間くらいだから普通か。

巣鴨元気寄席 vol.41@駕籠町会館二階和室

2015年09月14日(月)19:00
「高砂や」桂竹のこ
「秘密の質問」三遊亭とむ
「猿後家」桂竹のこ
(仲入り)
「手水廻し」三遊亭とむ
「ちりとてちん」桂竹のこ

 前座としては最後となるこの会。来月以降も開催するが二ツ目「桂竹千代」として挑むことになる。
 ただ,竹千代と言う名前が徳川家康他何人かの徳川家将軍の幼名であるため,徳川家に襲名を承認してもらった方がいいのではないかと思い機会を伺っているとか。ダメだと言われたら竹のこに戻そうかとも。

 とむさんは午前中の人生で最も緊張した体験の話。詳細は秘密。
 それと,300人の会場で三日間の会を控えているとのこと。凄いね。

第29回 立川談吉 だいじな会@ミュージック・テイト西新宿店

2015/09/08(火)19:30 ミュージック・テイト西新宿店
「千早振る」
「田能久」
(仲入り)
「火事息子」
 私的に身辺が慌ただしく,予約を入れていた会をキャンセルしたりもあり,二週間ぶりの落語。
 ネタ出しの「火事息子」は去年10月のこの会で聞いて以来。その時は「ぞろぞろ」「田能久」「火事息子」だった。 
 ご本人は未だ未だ不満のようで,こちらとしても未だ未だ今後に期待するけれど,今の「火事息子」も私は好き。
 というか,やっぱり談吉さんの落語は良いな。

宮治本舗 エピソード Ⅱ@内幸町ホール

2015/07/31(金)19:00 千代田区立内幸町ホール

「オープニングトーク」桂宮治
「犬の目」春風亭昇吾
「普段の袴」桂宮治
「鰻の幇間」桂宮治
(仲入り)
「蛙茶番」桂宮治

 以前のように開演前に舞台脇から出てきてのフリートークは無し。
 普通に幕が上がってから,高座の前でスタンディングでのトーク。とにかく「疲れている」とのことで,さらに昼間の仕事で黄色い人が追い打ちをかけたらしい。

 宮治さんからメクリのまま「開口一 番」さんと紹介された春風亭昇吾さんの「犬の目」。
 桂文珍さんに「真空管アンプで聞く昔の名人のよう」と評された(宮治さんの話なので眉つばものだけど)特徴的な声。
 何ともいえない可笑しみがある。結構,好きかも。二ツ目昇進間近だそうで,気になります。

 さて宮治さん
 「普段の袴」は先日の宮治展でおろした話らしい。
 宮治さんの「侍」,特に身分の高い鷹揚な殿様が好き。

 「鰻の幇間」は少し急いだ気もしますが安定の面白さ。
 
 「蛙茶番」も宮治展でおろした演目かな?宮治さんの面白ろを盛るにはうってつけの器。

 次回は特別編。誕生日に国立演芸場で師匠桂伸治さんをゲストにお招きして師弟でイチャイチャする様を見に行く。チケット入手済み。楽しみ。

2015 立川笑二独演会~『師匠の噺(愛宕山)』と他二席~@お江戸上野広小路亭

015/07/24(金)19:00 お江戸上野広小路亭

「持参金」
「天狗裁き」
(仲入り)
「愛宕山」

 「笑笑の話はもう飽きましたか?」で始まったこの日の会。あちこちで話しているらしい笑笑さんの送別会の話。私も間接的には聞いていたが,笑二さんから聞くのは初めて。笑二さんの会の受付にはいつも笑笑さんがいたね。

 「持参金」は嫌いな話。嫌な気分になる。
でも,2013年4月「集まれ前座応援団」道楽亭で前座時代の笑二さんのこの話を聞いた時には感動ものだった。
 基本的な要素は同じなのに,何だか良い話になっている。
 笑二さんを定期的に聞くようになったのは,あれからだ。

 久々に聞いた笑二さんの「持参金」。やっぱり良かった。この話だけでも来た甲斐がある。

 もちろん,あとの二席も楽しかった。「愛宕山」のサゲはチョッとしっくりこなかったけれど,師匠の形なのかな?

 二条城近くの餃子の店(の近く)が気になって調べたら,何店かあるけど一番近いのはココだから,この辺りかなぁとGoogleマップを眺めながら空想。

立川談春三十周年記念落語会『もとのその一』−THE FINAL−追加公演@目黒パーシモンホール

2015/07/23(木)18:30 めぐろパーシモンホール 大ホール 3,700円

「権助魚」春風亭正太郎
「たがや」立川談春
「小猿七之助」立川談春
(仲入り)
「居残り佐平次」立川談春

ホールに「立川KOO春」さんからのお花。ご本人の姿も見かけた。

正太郎さんはお住まいがご近所で,小ホールではご自身の会を開かれるが,大ホールは初めてとか。
私も何度か聞いたことがある二ツ目さんで,しっかりとした話で評判もすこぶる良い。この日の「権助魚」も良かった。

談春登場。空気が変わる。「鍵屋」「玉屋」の蘊蓄からもう引き込まれて,後はそのまま終演まで。

いつもは手頃な価格で楽しめる,何人かのお気に入りの二ツ目さんの会に出かけることが多い。
年に何度か談春さんの落語を聞く。これは私の落語のリセットだ。
馴染みの二ツ目さんたちは,皆其々に面白く手頃な価格の会で充分以上に楽しませてくれる。
でも,談春さんはその向こうに広がっている落語の圧倒的な可能性を思い出させてくれる。

談春さんを聞くことで,二ツ目さん達の落語を聞く楽しみが広がる。

さて,明日24日は立川笑二さんの会へ。

第47回 立川談吉 だいじな会@ミュージック・テイト西新宿店

2015/07/14(火) ミュージック・テイト西新宿店

「もう半分」
「間合いの幽霊」
(仲入り)
「大工調べ(序)」

 「もう半分」がこの日のネタ出し。ネタ下ろしでもあるのかも。良いと思う。
 以前,私の妻が「談吉さんの鰍沢を聞いてみたい」と言った事があったが,笑いの少ない暗い話も以外と嵌るんじゃなかろうか。

 「間合いの幽霊」は新作。この日か二回目か三回目か。事前にご本人が「オチが……」とおっしゃっていたのを聞いていたせいか,たしかにオチが……。
 褒めている方もおられたのですが,良い悪いとか面白いつまらないではなく,テイストが違うものをくっつけた感じ。
 せっかく訳のわからない不思議な世界を引っ張って来たのに,サゲを聞くと「あぁ,ここに繋げるためだったのか」と,遡って醒める感じ。

「気持ち悪いのと変なのと気持ち良いのやりますので、」
と呟いていたこの会,終了後には
「気持ち悪いのと変なのは出来たけど、気持ち良いのは出来なかったなぁ」
と呟いておられた談吉さん。

 この日の「大工調べ」,結構気持ち良かったけどな。

シェアする落語 第10回 立川寸志@古石場文化センター 3F 第1和室

2015/07/11(土) 古石場文化センター 3F 第1和室

「挨拶」主宰
「幇間腹」立川寸志
「応挙の幽霊」(ネタおろし)立川寸志
(仲入り)
「トーク・シェアタイム」立川寸志,主宰
「佐野山」立川寸志

寸志さんの達者な事,面白い事には驚かなくなった。いや,キャリアを考えれば,毎回驚いても良いのだけれど,慣れてしまうものだな。

こちらの都合で前日は深夜まで仕事,当日も六時起きで午前中仕事からの参加で,二席目で少しウトウトきたのが勿体なかった。
でも,「応挙の幽霊」は確かにあまり聞く機会の無い話だけれど,比較的最近確かに聞いた覚えがある。妻も記憶があるというから,テレビかな?思い出せなくて気持ちが悪い。

トークタイム。自作のチラシというかレジュメを手に,いつも以上に主宰のノリが良い感じ。

トリネタの「佐野山」は正直言って好きではない話。単純に八百長を美談とらえることに抵抗があるのだけれど,日本人の心情的にはそういうものなのかなぁ。チョッとわからない。
でも,寸志さんの話は,出会いがしらでぶつかった酔っ払いの件でジンとさせて,それ以外は滑稽でサラっとしたあしらい。余計な事を考えずに抵抗なく笑って聞けた。あのセンスが好き。

そう言えば,今回初めて上手側の最前列に座ったけれど,壁の時計の音が結構気になるな,あの席は。
でも次回は会場が変わるらしい。駅からの距離も座敷席もそんなに気にならないけどなぁ。

打ち上げでもあまり料理に箸を付けることも出来ぬまま,主宰とのトークを繰り広げた寸志さん。もはや第二部といった充実した時間でこちらは楽しめたけれど,寸志さんと主宰にとっては打ち上げでも何でもなかったなあれは。
※でもお二人も楽しそうだった,と思う事にしよう。その後の内輪の打ち上げても喋り続けてたりして。