『咲け咲け、はなし畑 其の五』@お江戸日本橋亭

「オープニングトーク」立川笑二,神田松之丞,瀧川鯉八,三遊亭粋歌
「青菜」立川笑二
「お紺殺し」神田松之丞
(仲)
「多数決」瀧川鯉八
「落語の仮面~嵐の初天神~」三遊亭粋歌

 笑二さんの受け身を取らない青菜。夏の風物詩。

 松之丞さんの怪談もので空気が変わる。良いか悪いかは別だけど。

 鯉八さんのこの話,隣の妻が大はしゃぎ。「ターン!」と「プリン」の件が大好き。

 粋歌さんの,というか粋歌さんが演るこのシリーズ。たまたま前回聞いたのが第一話で今回が第二話。
 私にも面白いけれど,やはり妻の方が「ガラスの仮面」の基礎知識が豊富な分うけてた。羨ましい。

第二十回『一龍斎貞鏡の会』@らくごカフェ

2017-10-11 13:02:33 +0000

「徂徠豆腐」貞鏡
「団十郎と馬の足」一龍斎貞山(客演!)
(仲入り)
「玉川上水の由来」貞鏡

貞山先生は初めて。
貞鏡さんが真似る「バカヤロウ!」って怒る師匠ってイメージしかなかったけど「弟子で娘の会の客演なんて」と言いながら嬉しそう。

『余一会 激突!二ツ目バトル』@浅草演芸ホール

「挨拶」古今亭志ん輔
出演者紹介
商品賞金審査員紹介
出番決めジャンケン
「ぼくのアニさん」瀧川鯉八
「ビール売りの女」古今亭駒次
「道具屋」三遊亭好の助
「もう半分」桂夏丸
(仲入り)
「寛永宮本武蔵伝 山田真龍軒」神田松之丞
「出待ち」柳家わさび
「大工調べ(序)」立川笑二

「パントマイム」カンジヤマ・マイムB
「宮戸川」古今亭志ん輔

 10:30に到着したが,既にちょっとした行列。先頭の熟年ご夫婦に続いてギャルズ数名。青年一人に続いて並ぶ。
 暫くして,鯉八さん,夏丸さんが到着。浅草演芸ホールが初めてらしい笑二さんは入口を探してしばしウロウロ。

 最前列まん真ん中に陣取る我々夫婦。舞台が近くて高いので見上げる感じ。結構な客の入り。

 六人の予定だった審査員は二名欠席で四名に。
 ジャンケンで決まった順番は不思議にチラシ写真の並び通り。

・紹介の時から当日放送のNHK新人落語大賞の話題を押しっぱなしの鯉八さんからスタート。
 ところが時間配分に手違いがあったらしく,当初のプログラムでは一人当たり15分予定だった持ち時間が,二人目の駒次さんから急遽20分に変更されたらしい。
 そのうえ,開演後もお客さんが増え続け,鯉八さんを聞いていない客(審査員)がかなり居たりとか,どうにも鯉八さんには不運な状況。NHKの反動なのか弾けたというか抜けた感じで面白かっただけに勿体ない。

・駒次さんはBS笑点の若手大喜利等で拝見したことはありますが,高座は初めて。野球に疎い私でも面白かったし会場受けもすごかった。

・全く初めての好の助さん。ナポレオンズの背の高い方の息子さんなんだとか。こちらも面白かった。

・怪談噺で挑んだ夏丸さんの高座は二回目。前回も怪談で「江島屋怪談」だった。如何にもなオドロオドロしさではなく淡々とした口調がかえって怖い。
 怪談は結構だけど,マクラでの唐突な歌とか空回り。目立つ言い間違いもあり惜しい。

 仲入りで気がつけば二階席にもそこそこのお客さん。

・松之丞さんは間近で見た汗の量が尋常じゃない。
 私が講談を知らない為かもしれないが,笑いはいらないんだけどというタイミングでちょいちょい挟んでくるのが気になる。ひたすらカッコ良いのを聞きたいな。

・わさびさんは二回目か。話はもうちょっと練れそうな気もするんだけど,何しろホワンとした雰囲気と強烈な表情のギャップが面白い。結構好き。

・笑二さんの大工調べは何度か聞いているけれど,やっぱり特に終盤の与太郎の啖呵が堪らない。

 鯉八さんがスマートフォンを持って現れ「(NHKで)今俺が演ってる」と司会の志ん輔さんに見せるなど,バトルとは程遠いユルーイ雰囲気のなかでの結果発表。死装束と皆から揶揄された白い着物で挑んだ松之丞さんが優勝。
 審査員からの個別の寸評で忘れられたわさびさんが泣きながら舞台を去るという件も面白かったな。

 鯉八,笑二という贔屓のお二人が優勝できなかったのは残念だけど,総じて皆さん面白かった。偉そうに言えば予想以上に面白かった。帰宅後に録画で見たNHK新人落語大賞と遜色ないくらい。

負けてたまるか 立川談吉 vs 一龍斎貞鏡@道楽亭

2015/09/29(火)19:00 道楽亭

「子ほめ」立川談吉
「浪花のお辰・おくら殺し」一龍斎貞鏡
(仲入り)
「山内一豊出世の馬揃え」一龍斎貞鏡
「笠碁」立川談吉

 妻と。
 いつものごとく早々と並んだ18:00前。その後,貞鏡さんファンの方が何人か。オーナーが顔をのぞかせて「ツ離れしてないんだよ」と。
 更に遅れて貞鏡さん会場入り。ジーンズ姿なれど艶やか。
 しばらくすると会場内からジャンケンに続く歓声。貞鏡さんの声しか聞こえない。談吉さん押されてるらしい。
 開演時点ではツ離れ。

 談吉さんの「子ほめ」の技は悪くない。けれど,貞鏡さんの二席に講談初体験の妻はすっかり魅了されている。
 「貞鏡さんの華と談吉さんの凄味」という触れ込みだったけれど,華と凄味を兼ね備えた貞鏡さんの日かな,と思っていたらやってくれました談吉さん。

 「長くないのに長く感じる話」と入った「笠碁」。つまらなくて未だ終わらないのかということではなく,しっかりと聞きごたえのある一席。
 先代小さんの「笠碁」が好きな我々夫婦にとっては,雨の中を行きつ戻りつ店の中をチラ見する仕草がないのは残念だけれど,これが談吉さんの選択なら納得。

 貞鏡さん,二席目の一豊の妻に,一席目のお辰を重ねて笑いを取りに来たけれど,二回目は蛇足。

 打ち上げは演者込みでツ離れ。艶やかな貞鏡さんの存在で,何のお店なのかという雰囲気のなか「兄さん」「姉さん」と呼び合う初対面の演者二人の今後の関係性やいかに。

 ちなみに,貞鏡さんの華と凄味にたいして,談吉さんがこの日何を見せてくれたのか。確かにある種の凄みなのかもしれないが,少し違うかなぁ。
 結局この日も談吉さんを捉えることは出来ずに翻弄されたまま,週末の談吉百席を心待ちにしています。

居島一平 エンドレスライブ 狂気の沙汰も客次第 第2回@道楽亭

2015/02/28(土)18:00 道楽亭

妻の誕生日。お子様をお持ちのご夫婦であればその成長で実感されるのかと思う歳月を,彼女が18歳(こちらは37歳)の時に知り合った彼女の歳の積み重ねで実感する。

そんな記念の日に,映画とか美術館とか,この日は興味深い会が揃っていた落語とかではなく,本人の希望により参加したイベントがこちら。お笑いマニアか!

米粒写経の漫才は何度か聞いたことがあり,相方であるサンキュータツオさんは東京ポッド許可局関連のイベントや,渋谷らくごのトークでも何度か拝見しているが,居島さんの単独は初参加。
開場10分前に到着で,5人ほどの行列。それでも最前列ど真ん中を確保。満員御礼とのことで,お馴染みの楽屋スペースもなく,両脇のカウンター?も外された状態。
数日前にTBSラジオ「大沢悠里のゆうゆうワイド」に出演された影響もあったらしく,比較的ご高齢のご夫婦の姿も何組か。場所や道順に関する電話の問い合わせが多かったと席亭の話。
そんな盛況ぶりにもかかわらず,居島さん本人が開演時刻を勘違いして20分程遅刻というハプニングからの開始。

内容としては居島さんがボロボロの浴衣に旧日本軍の帽子という出で立ちの「戦後生まれの傷痍軍人」という態で,主に日本史に関する膨大な知識に基づいたライト(right)な話題をひたすらハイテンションで喋り続ける。
40分ほど喋り続けたあたりで飛び入りゲストのねずっちさんと交代。その後に仲入り。

仲入り後も喋り続け,最後は客席も巻き込んだ三島由紀夫さんのモノマネで終了。

居島さんは顔も声も迫力があるうえに,ステージ最前に立たれるので,大きな声を出すたびに怯える妻。ほぼ真上を見上げる感覚で首が痛かった。

居島さん,ねずっちさん,居島さんの後輩芸人さん(ごめんなさいお名前忘れた)をお客さん9人で囲んで打ち上げに,ラジオきっかけのお客さんの姿は無し。

ところで,このイベントを知ったのは妻と二人で参加した道楽亭の出張寄席で見たチラシでなのですが,その時の妻の反応を私が勘違いしたふしがある。
自分の誕生日のチラシを発見して,その内容が自分も好きな東京ポッド許可局繋がりの居島さんのイベントであることを私に告げる。
単にそれだけのことを私の脳内では「妻が居島さんのイベントに参加したがっている」と捉えたようです。でも,拒否もしなかったし,最前列に座って居島さんの迫力に怯えながらも,打ち上げ後は「楽しかった~!」と言ってたので結果オーライ。