中国で反日デモ多発

 私には,今一つ原因というか根拠がわかりません。

 このような無関心さが大きな要因なのでしょう。
 過去において「日本」が行った事が原因であるならば,現在の「日本」に所属する「日本国民」の一人として,積極的に理解し解決に向けて努力すべきなのだろうとは思います。が,何千何万の人数で日本車を取り囲み,蹴りまくり,ボンネットやルーフに登ってボコボコにしている映像を見るに,彼らは中に乗っている人の気持ちをどう捉えているのか?「日本」が交渉に応じられるような要求があるのだろうか?単に,「日本」に対して破壊衝動を開放しているだけなのではないか?理解などという言葉が入る余地などなのではないか?

 デモに参加していた一女性の「日本人とは仲良くしたいけど,日本政府のやり方は許せない」という言葉の前半にささやかな望みを繋ぎたいとは思いますが,それが中国国民全員の気持ちだとも思えません。それに,「日本人」であり「日本国民」である私と,過去であれ現在であれ未来であれ「日本国政府」の判断は無関係ではありませんし。

 今のデモに歯止めがかからなくなった状況を想像すれば,その裏返しとして,戦時下の「日本」が「中国」に対してどれほどの酷いことを行ったとしても,ありえるかもしれないと思えてしまいます。
 もしそうであるならば,その報いを今の「日本国民」が受けるのは当然だといわれても,それを拒む拠り所を私は持ちません。勿論,素直に受け容れることも出来ませんが。

 人間って怖い。

見殺し

 10月末,イラク。日本国民注視の中で一人の日本国民が殺されました。

 「何故この時期にそこへ?」という疑問,非難は当然とも思いますが,怖いのは,一部の特別な人ではなく,私の身近な人,例えば会社の先輩上司やファストフード店で近くに座ったおばさん連中が当然のような顔で「自業自得」と言い放っていることです。

 彼がどのような思いでかの地に出かけていったのかは分かりません。これまでの犠牲者,人質の方々と比べると,その理由が分かり辛く,危険性を全く考慮せず,または軽く考えて,興味本位で出かけたかのような印象を受けます。
 その結果,おそらく本人が想像もしなかったような迷惑を多方面にかける事になりました。そのことは,どれほど非難されても致し方ないことだと思います。

 しかし,だからといって「自業自得」とはどういうことでしょう。確かに彼は,彼自身の判断次第で今回の難を逃れることが出来たはずです。しかし,我々の判断次第でも彼を殺さずに済んだのです。

 実際に手を下した人達の論理は認められませんが,表向き,彼は日本国民だから人質となりました。日本国が自衛隊を派遣したためです。その決定を下した政府を選び,またはそれ以外の政府を選ぶことの出来なかった日本国民である以上,誰一人として自衛隊派遣決定の責を遁れることは出来ません。もちろん,選挙権を放棄し,その代わりに政治に関しては一切の文句を言わないという姿勢をとっている私も例外ではありません。

 「自衛隊を撤退させなければ人質を殺す」という要求に対しても「撤退はない」と言ってのけた人物を長とする日本国の政治を選び,その判断を変えることも出来なかった日本国民は,その総意で香田証生さんを見殺しにしました。

 我々日本国民は,日本国や日本国民からの助けを期待する権利を失いました。

落札価格

 いささか古い(8月始め)話題ですが、警察庁が予算1億3千万円を計上していた駐車違反取り締まりコンピューターシステム開発実験の一般競争入札の結果,松下電器産業が落札したとのことですが,その金額が「4万円」?

 他の参加社は何百万から1億4千万の金額を提示した。
 警察庁によると,入札はシステムの基本仕様書を作るための試作機による実験が対象。先月中旬に行われ4社が参加。松下以外の入札金額は400万円,900万円,1億4000万円だった。
 安値落札は独占禁止法違反の不当廉売に当たる恐れがあるが,松下の広報担当者は「既にある技術を応用してできる試験だったため,一から開発する必要がなかった。きちんと採算を考えた上での金額。法的にも問題は全くない」と説明。

http://www.sponichi.co.jp/society/kiji/2004/08/04/06.html

スポーツの祭典

 世界最高峰の運動能力は理屈を超えた感動を与えてくれますが,それだけでは飽き足らない人も居るようで。

 中国との決勝戦で,試合以上に周辺の盛り上がりが取り上げられていましたサッカーのアジアカップ。歴史的,政治的な問題を含んだ背景に踏み込むことも難しいのですが,テレビの映像(勿論これもなんらかのフィルターを通過しているのも承知で)から受けた印象だけにたよると,自分が受けた教育を信じ純粋に日本を敵視している人や,そんな状況を利用して政治的な駆け引きに利用しようという人や,なんだか尻馬に乗って暴れたい人や,いろいろな人がいるようです。中国の教育の効果で,実際に戦争体験を持つ世代より,若い人の間に反日感情が強くなっているという話もありましたが,やはり一日本国民としての私は「もういいじゃないか」とは言えませんし。

 その中国北京で四年後にオリンピックが開かれるそうですが,その四年前,つまり今年まもなくアテネでスポーツの祭典,オリンピックが開催されます。別段斜に構えるつもりもないのですがなんだか年々オリンピックへの興味が薄れています。
 とは言ってもやはり日本人選手の言動は気になるところ。

 前回のオリンピックでうんざりしたのは,柔道の田村(当時)亮子選手と井上康生選手の決勝。技が決まった刹那,未だ闘う意思を捨てない相手選手を振り解くように勝利をアピールする姿からは,同じ「道」を志した相手に対する敬意のかけらも感じられず,これが道を極めた日本の代表の姿かと思うと,情けない思いを禁じ得ず,日本でテレビを見ている子供達があの態度に憧れたりしないよう祈ったものです。

 更には表彰台で亡きご母堂様の遺影を掲げる井上康生選手の画に至っては,マスコミ挙って美談へと祭り上げるなか,その昔,無言で突き上げた黒い拳の覚悟を朧げながらも感じた(さらには孫基禎、南昇竜と言った名前も知識としては知っている)身としては,無理やりにでも今日の日本の平和を汲み取るぐらいしか恥ずかしさを誤魔化す術がありませんでした。

ブラックパワー・サリュート
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%91%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%88

新生銀行

 先日,ヤフオクで取引をした方が代金の振込先として新生銀行を指定。そういえば新生銀行って振込み手数料が無料のはず。口座作ろうかな,勤務先の徒歩圏内に本店があるし。

 というわけでその日のうちに歩いて本店へ。銀行とは思えないエントランスの受付で口座新設の旨申し込むと,1円も預けていないのに30分程でカードが出来てきた。ホホウ!途中のセヴン・イレヴンのIYバンクで入金して会社に戻る。インターネット上で手続きをしヤフオクの代金を振り込む。同行同支店間なので手数料は無料。これが他行宛であっても無料とのことなのでうれしい。
 WEB上の表示で?な部分はあるものの,電話での問い合わせへの応対も極めて心地よく,新生銀行いい感じ。

 で、念のため6月の末に「他行への振込み手数料も無料であり有料化の予定が無い」事を電話で確認し,各種入金や引き落とし口座の移動手続きを開始し,新生銀行をメインとすることに決定。
 ところが、2004/07/07付けで次のような発表が。
<a href=”http://www.shinseibank.com/news/news_furikomi.html”>http://www.shinseibank.com/news/news_furikomi.html</a>
以下一部抜粋引用

※ブログサービス移行でデータが消えました。要するに手数料が無料ではなくなったということで,憤懣やるかたなし!といったところだったのです。2014/04/28追記

自己責任,その後

 以前イラクの人質事件に関しての「自己責任」云々の国内の風潮は非常に気持ち悪いという事を書きましたが,一方であの三人の態度や姿勢に共感しているわけではない。

 特に解放後の彼らの言動は,決して国内一般(ここが正常かどうかは別問題として)の理解を得る事の出来るものとは思えません。

 特に郡山総一郎さんはジャーナリストであるならば真実を伝えるという使命があるはず。徒に受け手側の反感を煽って色眼鏡で見られるような愚を冒すべきではないでしょう。

 「あの状況で要求を拒否できますか?」等という発言は百害あって一利なし。会見場にいた取材陣(とカメラのこちら側にいる我々をも意識してのことだろうが)が拒否できるかどうかの仮定ではなく,当人が現場で実際にどうであったかという事実こそが重要なのに。

 余計な予防線は世論の攻撃から彼を守るよりも,彼の意見が世間に届くことを阻害するばかりのように思います。

自己責任

 イラク邦人人質事件(2004/04/08)の被害者に対する世論の今の流行は「自己責任」らしい。

 随分と流行った。早くも今年の流行語大賞決定の勢い。ここまで溢れてしまうと、そろそろ「連帯責任」等という言葉を持ち出す人がいてもよさそうだけど,あまり見かけないような。怖いからね「連帯責任」。

 日本国民であることを理由に狙われるのであれば、その原因(責任とは言わないが)は日本国にある。そして、日本国の行動を決めるのは日本国民。
 具体的に「自衛隊派遣」がその原因であれば,その決定を下した日本国。それを支持した,また,止めることの出来なかった全ての日本国民の責任。
 個人的に反対であろうが,日本国の決定には当然責任がある。何故なら,日本国民であるから。
 日本国民が作った原因に因って,日本国民が狙われた。私の為にあの三人(+二人)が拉致された。そういう事件でした。

 私は日本人であることに誇りを持っていますが,さすがに今回は日本国民であることの居心地の悪さを感じています。あー落ち着かない。