アール・デコの館

 仕事は休み。 リニューアル準備で閉館前の庭園美術館「アール・デコの館」展へ。

 平日なのでそれほど混まないだろうとは思っていましたが,目黒駅から美術館へ向かう道に,同じ目的と思われる人は皆無。
 それもそのはず,着いてみれば毎月第2・第4水曜日は閉館日ですって。
 先日のダブロイドギャラリーでの過ちと同じ轍を踏んでます。一応出がけにサイトを確認したのになぁ。判り辛くないかなぁ……と,責任転嫁も虚しいばかり。

 たどりついたらいつも雨ふり(ザ・モップス)みたいな気持ちで,国立能楽堂の特別展 「松坂屋コレクション 能装束能面展」へ。こちらは開館。

 9月末にも来たのですが,展示換えがあったとのことで再訪。「泥眼」が好みです。
 能装束も面白いのですが,種類やお約束が多くて覚えられない。

 「アール・デコの館」は31日まで。

国宝 阿修羅展

 東京国立博物館平成館で開催中の「国宝 阿修羅展」へ。

 会期終了間近の土曜日という混雑予想100%のこの日しか時間がとれないのだからしょうがない。しかも,午後からは別件があり,それでも早めにと上野に着いたのは09:40頃。

 この時点で人の流れが尋常ではない。とはいえ,やはり人気と思われる「ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画」開催中の国立西洋美術館の前は未だ行列は無し。とにかく阿修羅を目指す。

 会場入り口の券売所で「60分待」の表示。午後の予定を考え諦める。とはいえ,午後の用事にはには時間があるし「ルーブル」もすいているわけはないしなぁ等と考えながら駅へ戻りかけると,国立科学博物館で「大恐竜展 知られざる南半球の支配者」を開催中。待ち時間は「0分」。せっかく上野まで来たのだし,これでも見ようと入ってみる。

 ところが,どーにも阿修羅が気になってしかたがない。午後の予定は遅れても他人に迷惑をかけるわけでもなし,というわけで大恐竜展はそこそこで退出し東京国立博物館へ取って返す。

 傘をさすかささないか微妙な小雨の中の「70分」に増えた待ち時間を耐え,阿修羅へまっしぐら。

 通勤ラッシュ以上の密度で犇めき合う群集に巻き込まれるように阿修羅の周りを時計回りに先ず一周。最前列に出て更に一周。

 立ち止まらないようにという係員の声を無視するつもりも無いけれど,前が動かないことには私も動けない。人が輪になっているのでどこが先頭ともつかず「全員が先頭です」等と係員がうまいことを言って自覚を促すが,先頭の前に先頭が留まっていてはいたしかたなし。
 先頭というよりは小さな戦闘があちこちで巻き起こっていましたよ,さすがに「戦闘神」阿修羅。

 私を含めてその場だけではなく,外に長蛇の列を成している,そして更に集まりつつある人々の滑稽さと,その中心に平然と超越して屹立する「物」の対比を面白く感じました。

 そして,あの混沌のさなか,他人に押されながらも阿修羅像に手を合わせる人がいることに救われた気もします。

 これで疲れ果てて,他の展示物はそこそこに駅へ向かうと「恐竜展」は相変わらず待ち時間「0分」。一方「ルーブル展」はいつの間にか待ち時間「80分」の行列ができておりました。

次は車か!

 妻から「コラーニ」のコミュを発見したとの情報があり。メンバー数271人(9/30現在)というのも微妙な感じ。まぁ,妻も最近まで名前を知らなかったくらいで,私の若い頃に人気のあったデザイナーだ。いや,未だ健在で人気もあると思うけど。

 デザイナーといってもファッションデザイナーではなく,ボールペンやナイフから自動車や飛行機まで,ありとあらゆるものを曲線で作り上げる。私の会社のデスクにはこの人のデザインによるチョロQが飾ってある。「AKIRA」に出てきた金田のバイクなんかもこの人の影響だよね。

 それはとにかく,今日銀座の日産ギャラリーでコンセプトカーの発表がありました。一般入場禁止の会場内で日産の中村史郎さんと対談していたのは何故か村上隆さん。LVのバッグに続いて自動車までデザインしたのかと思いきや,そうではなく,CM用のキャラクターデザイン等を担当するらしい。でも,このコンセプトカー,村上デザインといっても信じる人がいるだろうなぁ。

 見ての通り,この会場は車を載せた円形の台が回転するのですが,中村・村上の対談中,私の隣で覗き込んでいた女性は「そんなのいいから,早くグルグルまわしてよ~」とぶつぶつ言ってましたな。世界の村上も形無しです。

 なお,右の写真の左側の背中が村上さん。向こうは中村さん。車はどっちが前か判り辛いけど,左の写真は斜め前から,右の写真は後ろから。ただし丸いキャノピー部分が旋回するので,前も後ろもあったもんじゃない。

※コラーニデザインを掘り起こしても出てきそう。

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昌*2005年09月30日 17:15
コラーニさんのコミュニティ、結構若い人もいたねー。
そゆの安心するよね。そしてやっぱデザイン系多しだね!
しかしまた村上さんと繋がり出来ちゃった?
あーあの時私がゲイサイに出るなんて言わなきゃなー。

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を**2005年10月01日 20:03
かっちょいいですね。村上さんぢゃないですよ。。。コブみたい。

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β2005年10月02日 20:28
> 昌*さん(さん付けか・・・)
 ガラス越しに覗いていただけだから気付かないよ。

> を**さん
 頭?の上に突起があって「とんがり君」っぽいんですよ。斜め後ろからの画像追加しました。

九代林家正蔵襲名披露

 2005/05/15神奈川県民ホール。顔ぶれは出演順に春風亭小朝、林家木久蔵、柳家花禄。それに曲芸というのか太神楽というのか、翁家勝丸さん。

 この方が、なんでしょう、どう見ても何度かマジに失敗してましたね。フォローの喋りは面白いんですけどねぇ。

 小朝さんは創作を。この方,誰もが認める才能の持ち主ですし,現在の現役噺家さんの中ではピカイチだと私も思います。
 二十年も前でしょうか,新橋演舞場の小朝さんの公演に行いきました。確か演舞場で落語の公演が行われたのはそれが最初だったと思います。当時から小朝さんは特別な存在で,そうでなければ演舞場でなど出来ませんが,感嘆したのを覚えています。とは言っても演目などは覚えておらず,その時に前座を務めて「あにさん(小朝さん)が演舞場で初めて落語をやるといっても,先にやるのはあたしですから……」と言っていたのが,今は亡き四代目桂三木助さんだったのが今となっては印象的ですが。
 でも,時に理が勝ち過ぎるというか,狙いがタイトというか,今日の噺は,「寝たきり老人」「嫁舅」「葬儀」といった題材に「カラオケ」をからめて扱い,いささか際ど過ぎる内容だったような気もします。小朝さん目当てのお客さんにはよいのでしょう。改めて小朝さんを聞いてみたいと思います。

 木久蔵さんは、笑点ネタや八代林家正蔵(林家彦六)の真似できっちり笑わせてくれました。

 花禄さんが仕切った口上。花禄さんは似た境遇の身の上話。
 小朝さんは「正蔵は他の噺家がどんなに稽古をしても身につかない,生まれつきの何かをもっている。」と持ち上げ「その代わり,誰もがもっているものを持っていない」と落とす。十年後の正蔵を楽しみにしろと言い,その頃には正蔵が放棄した?三平を自分が継ぎ,花禄が小さんになっている,とも。木久蔵さんがどうなっているのかには触れなかったな小朝さん。(小朝>三平は無いと思うぞ。本人も本気でなりたがっているとも思えないし。)
 木久蔵さんが無難にまとめる。

 花禄さんは「長短」。この方も評価が高いようです。私も嫌いではありません。でも,小朝さんとは違う意味で,計算し過ぎというか,作りすぎというか……。等といっている時に頭の中に比較の対象として浮かんでいるのは小さんさん。それは酷というものでしょうね,我ながら。方向性も違うのだろうし。

 さて九代林家正蔵「子は鎹(かすがい)」
 期待通りでした。それ以下でも、かといってそれ以上でもなく。今の段階では,(面白くないという意味ではなく)面白味に欠けるきらいはありますが,まっとうに取り組んでいる姿勢には期待。また見たいと思います。

放送禁止用語

 酔って夢現の状態でテレビ画面を眺めていると,アナウンサーがお詫びをしている。内容はというとオオッ!っていうかアレアレ!?っていうか、オヤオヤっていうか……

 それがどんな内容であったかは例によって翌朝にはすっかり忘れていたりするわけだが,その時のオオッという感覚だけは忘れがたく,やおらネットで昨夜の番組表を見て,アレ?「Yahoo!テレビ」前日分見られなくなってるジャン。「インターネットTVガイド」を立ち上げて,それらしい時間帯のニュース番組を調べ、そのサイトへGO!,HIT!
以下引用

※ブログ間のデータ移行で消えてしまった。