2014/10/01(水)18:00
「トーク」柳家三三,立川談春,尾瀬あきら(「どうらく息子」作者)
「鰍沢」柳家三三
「紺屋高尾」立川談春
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柳家三三さんと立川談春さん。管見ながら知る限り最高峰のお二人を聞く幸せ。
しかしながら「談春の紺屋高尾」は私にとって特別過ぎる話で,この夜の高座は身勝手な期待には及ばなかった。
出来不出来ということではなく,三三さんの高座からの流れを踏まえ,会全体を見据えたあの場での談春さんの判断が,私の望んでいたものではなかったということなので,次の機会を久蔵のごとく胸を焦がして待つしかない。
とは言うものの,昨年のにぎわい座と同じで「アイラブユー」と聞いた瞬間から泣いているのだから,隣にいた妻が呆れるのも,そりゃ至極ご尤もです。
三三さんの「鰍沢」は素晴らしく,「紺屋高尾」も笑いを増量しつつ,締めるところはキッチリ締めるという,談春さんならでは緩急自在の見事な高座だった。でも,私にとっては,今年一番の残念な落語会だったなぁ。
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