WILLCOM の所謂PHS です。
この端末は発表当時からデザインが気になっていたものの所有する必要性が無かったのですが,ふと思い出したのは,昨年母親に無理やり持たせた携帯電話? がWILLCOM のPHS だったこと。契約次第では母親への通話が安い。てゆーか無料。しかもメールはどこへでも無料?
まぁ,始めに物欲ありき,なのは否めない事実ですが,理由付けが出来なくも無いかなぁと思ってしまったのが2006/01/22。
しかし,確か既に販売終了だったような……と思いつつ,WILLCOM のオンラインショップ「ウィルコムストア」を覗いてみる。商品カテゴリの「SIM STYLE」の中に「WS001IN “TT”」はあった。しかし,「販売終了」の表示が! そうなると,さらに欲しい! それが人間!
無駄だとは思いつつ,試しに「SIM STYLE “TTセット” グリーン」をカートに入れてみる,次に進んでみる。決済してみる。って買えるじゃん!! なんだよWILLCOM !!
システムのミスかな。でも「【WILLCOM STORE】ご注文完了のお知らせ」ってメールも届いたよ。翌々日にはモノも届いたよ~。買えちゃったよ~。困ったよ~。
兎に角。
小さいな,思ったより。小さすぎる。それに,根拠も無く材質はアルミか何かの金属だと思っていたけど,プラだね。軽くていいけど,ずっしり感も欲しいな。
カメラ機能は無し。それでいい。が,メール機能はどうだ!? 無いなら無いでもいい。非力なら非力でもいい。しかし,オンラインサインアップでライトEメールなる機能をONにしたところ,どこからかEメールが届いたらしい。センターから「ヨンデイナイEメールアリ」というメールが届いている。さて,どうやって読むのか,あれこれボタンを押してみる。判らない。マニュアルを読んでみる。判らない。サポートセンターに問い合わせてみる。男性対応。
「サーバーに読みに行く機能は無い! 」と断言される。ではどうしたらいいのですか?
「おそらくメールが届いた際に圏外にいたためと思われるので,次にメールが届けば一緒に受信されます。」
了解。別の携帯から短いメールを送ってみる。問題なく受信可能。そのメールはね。そのメールだけはね! 前のメールは引きずられて来ない。再度,サポートセンターに問い合わせる。女性対応。
「私もサーバに読みに行く機能の無い機種を使ってますけど,暫くしたら届きましたよ。そのうち届くんじゃないですか? 」いや,あなたの予想は不要なので,システムを説明してください。
「暫くお待ちください。」延々と待つ。
「規定以上の文字数のメールが届いている可能性があります。その場合,メールの一部も表示されません。」で,どうしたらいいのですか?
「暫くお待ちください。」延々と待つ。
「読めません。」エッ? 「その端末では読むことは出来ません。DDを使ってPCで読むしかありません。」エエッ?
言っていることが判らないわけではないが,ありえなくないか? 念のため,データ通信専門のサポートセンターにも聞いてみる。女性対応。
「読めません。その端末では読むことは出来ません。DDを使ってPCで読むしかありません。」
言っている内容は同じだが,説得力が違う。自信たっぷりに,しかし,申し訳なさそうに断言する。何度か同じような質問があったのでしょう。
「コンセプトモデルなのでいろいろと……」思い切りが中途半端だが。
とにかく,この端末単体では読めないのは間違いないようだ。規定を一文字でもオーバーしたら,何かが届いていることは通知されるが,それが何かを確かめる術は無い……
音は良い。デザインも良い。質感にはがっかりした。機能的なバランスは大いに疑問だ。漢字変換の候補の選択等のボタン操作も直感とズレがある。デザイナーの山中俊治氏は「通話ボタンはサイドにある。これは限られたボディに収めるため。最初はちょっと慣れないかもしれないが,大丈夫。」と語っているが無理! それでもこれを私は愛せるのか?
※山中俊治氏のデザインといえば,OLYMPUSの「O-Product」もそうらしい。金に困って売り飛ばしたが,一時所有していた。デザイン的には好みの系列なのかも。
※※コンセプトモデルは面白いが不便だ。個人のコンセプトを万人に押し付けることは厳に慎まねば。自戒の念をこめて。しかし,平均的にバランスのよい製品は便利でも面白くないかもしれない。