チャーリーとチョコレート工場

 ティム・バートン関係作品を見るのは,シザーハンズ(ビデオで),ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(1993),マーズ・アタック!(DVDで)に続いて4作目になります。

 コープスブライドも上映されていましたが,とりあえずこちらを選択。私が映画に期待する「よく出来た作り話」という観点では先の3作同様によかったと思います。やはり独特の癖があるので,それが鼻に付くとだめかもしれませんが。

 CGの使い方がどーのこーのとか,さまざまなハプニングへの登場人物の反応が不自然とか言ってもしょうがないので,そういうものだと割り切って見ている分には,ハッピーエンドで良かった良かったとなるはずです。
 ただ,私は比較的早い段階の,それもかなり重要なエピソードでひっかかってしまい,それがズーっと気になって,どこかでこのもやもやが解消されるのかと思いながら,結局最後までそのままだったのが,アララ~という感じ。

 この映画に関して何かを書こうとしたら,「ウンパ・ルンパ」「ジョニー・デップ」と並んで先ず話題に取り上げられる点でしょうが,「良い子のジョニーがネコババしたお金で幸せを手に入れていいの?」ってことですね。「良い子なだけじゃ,幸せにはなれない!」なんてテーマじゃないし。

 この辺りは「拾ったお金は交番へ」という日本と,原作が書かれたイギリスの常識に乖離があるのでしょうか? 天(神)の思し召しとか? ここがすっきりしない限りは,DVDとか出ても買わないな,多分。

 でも,一緒に見ていた妻はそんなに気にならなかったようですし,その点だけにこだわって好きな映画が一つ減ってしまうのは,愚かな事かもしれませんね。

 ところで,あちこち? で話題になっている「ウンパ・ルンパ」と「ウーパールーパー」の混同についてですが,ウィキペディアによると,「ウーパールーパーは、アステカの言語,ナワトル語の俗称で「愛の使者」の意味。現地ではアルビノに限らず幼形成熟個体を指すのに用いられる。」
とのこと。原作のロアルド・ダールがヒントにしている可能性はあるんじゃないかなぁ? 別物ではあるが語源は同じとか。