第六回 談吉百席@サンライズホール

2014/06/07(土)19:00 サンライズホール(雨)

「かぼちゃ屋」
「仏四噺」
(仲入り)
「大工調べ」通し

 もれなく面白かった。

「かぼちゃ屋」
 こんなのやったら面白いねぇ,談吉さんは。

「仏四噺」
 先日の私が行けなかった会でおろした新作。ここで聞けて良かった。インコの件とか秀逸。
 もう,毎回一席は新作にしてくれないかな。

「大工調べ」
 先週のこはるさん,火曜日の笑二さんに続いて大工調べだ。なんだなんだ,初夏の話だっけ?
 こはるさんのエッジの利いた啖呵とは違うけど,聞かせます。絶妙の間で次の展開へ繋ぎ,中手を挟ませないあたりも好きだ。

 「大工調べ」という古典落語は「強突く張りの大家を相手に棟梁が小気味のいい啖呵を切る話」だという前提で聞いているけど,普通に考えれば大家が怒るのももっともなんだよね。与太郎も棟梁も随分と失礼なことを言ってる。
 だから,場合によっては,棟梁が逆切れしているとしか思えないこともあるのですが,談吉さんの大家は言い分は正しいのに憎々しい感じで,気持ちが棟梁側に寄って啖呵のカタルシスが感じられた。

 通しでサゲまで聞いたのは初めてかもしれない。
 この話のサゲも,前回の「たらちね」と同様に,最近は使われない言い回しなので正直ピンとこないのですが,事前に一回ふってくれた上で,そのまま演ってくれたのもうれしい。

 イヤー思い出すだけでも楽しい。個人的には,これまで六回の談吉百席でもベストかも。