負けてたまるか!? 春風亭ぴっかり☆ vs 桂宮治@道楽亭

2013/10/29(火)19:00 道楽亭

「やかん」春風亭ぴっかり☆
「明烏」桂宮治
(仲入り)
「暴れ牛奇譚(スペシャルエディション)」桂宮治
「元禄女太陽伝」春風亭ぴっかり☆

 二人でのオープニングトーク。例によって順番は決まっておらずジャンケン。一旦二人ともさがるかと思ったが,そのままぴっかり☆さんが残って高座へ。慌てて出囃子が流れるがタイミングが取れず変な感じ。

 「やかん」後半の講談調の部分を聴いていると,しっかりした技術をもっているなぁと改めて思うのだが,同時にその辺りをすっとばしていた晩年の家元の凄さを感じる。

 「明烏」はこってりたっぷり笑わせてくれる。こってり過ぎる程に。

 「暴れ牛奇譚」は当日電車の中で閃いたという思いつきを入れ,効果的に笑いに繋げていたが,そのためサゲに関してはオリジナルの浮遊感?みたいなものが薄れていた。もう少し練ってまた演りたいとおっしゃっていたが,サゲをどうするのか気になる。

 「元禄女太陽伝」は師匠小朝さんのネタのようですが,私は初めて聞いた話。
 「コハル」「マツノジョウ」の登場にザワザワしたのは私だけではないようですが,これは元々そういう名前の設定。

 ちなみに,ぴっかり☆さんがこの話を始めた時に,カーテンで仕切られただけの控え室から宮治さんのうめき声が聞こえたような気がした。終演後の打ち明け話では,事前にぴっかり☆さんのネタを確認したにもかかわらず,同じ廓話の「明烏」をうっかり演じてしまったとしきりに恐縮していた。
 ぴっかり☆さんが避けることも出来たのでしょうが,この辺りのしきたりや力関係はよく判らない。

 打ち上げは結構な人数が残り,ぎりぎり着座のセッティングでしたが,宮治さんはズッと立ちっぱなしでサービスしまくり。通風の痛みは治まっているようで一安心とはいえ,ご自愛ください。