三遊亭兼好@のんき夜行

2013/05/28(火)18:00

「出来心」立川笑二
「風呂敷」三遊亭兼好
(仲入り)
「竹の水仙」三遊亭兼好

 新宿のマンションの一室での,三遊亭兼好さんの落語会。

 兼好さんは最も好きな面白い落語家さんの一人です。開口一番は立川笑二さん。前座さんの中では飛び抜けた安定感と面白さを併せ持つ逸材です。
 この組み合わせで面白くならないわけがありません。なのに,私のノリが今ひとつだったのは,当日の午前中まで兼好さんではなく春風亭一之輔さんの会だと思い込んでいたからです。

 兼好さんはこれまでに生で二,三度拝見したことがあり,一方,一之輔さんはテレビなどで見るばかりで,生では未見。ここ一月ほど,始めての生一之輔だと,勝手に楽しみにしていたわけです。

 あぁ,私は何に気落ちしているのでしょうか。なんでこの会は,開場から開演まで二時間もあるのでしょうか。マックのハンバーガーはいつから120円になっていたのでしょうか。客の女子率が高いなぁ……

 結局のところ,兼好さんは今日もメチャクチャ面白かった。笑二さんも相変わらず前座とは思えない面白さだったけれど,兼好さんの圧倒的な笑いに覆われてしまった。
もとより,前座と真打ちを同列で比べるのは失礼このうえないのは重々承知ですが,笑二さんには期待してしまう。

 さて,会場は結構な広さのフローリングに座布団が横9×縦4並べられている。幅広で奥行きが短いという,珍しい部屋の使い方。

 座布団席以外に左右後方の壁沿いに椅子席が15程度。

 演者さんの背中は全面ガラス窓。カーテンも幕もなく一面新宿の夜景。近接して高いビルは無いので,覗き込まれる感覚はないのですが。
 下手側の壁は鏡張り。上手側にはチーク(じゃないか,とにかく茶系)のグランドピアノ。

 開演2時間前から開場して,後方のカウンターでアルコールと軽食を供している。開演後も皆さんの足元にはグラスやらジョッキやらお皿やらがそのまま。古きよき時代の寄席っぽいと言えなくも無い。

 私は翌日も仕事だったので,打ち上げには残らなかったのですが,あのまま会場のレイアウト変えもせずに,残る人は追加注文して飲み続ける感じなのかな。

※この時期,元モーニング娘。の矢口さんの話題があって,間男ものをかける落語家さんが多かった。