労音なんぶ寄席第34回 桂宮治 独演会@大田区民ホール アプリコ 小ホール

2013/03/27(水)19:00 大田区民ホール アプリコ 小ホール

「元犬」
「長短」
(仲入り)
「宿屋の仇討」

「元犬」
 昨年のNHKで栄冠を勝ち取った話。
 念入りに振っているが,地口落ちは難しい。
 この会では比較的年齢層の高い,落語に馴染んでいるお客様が多いように見受けられ,充分だとは思うけれど,そうではない客層にどこまで通じるのか興味のあるところ。

「長短」
 長さんにイライラしながらも優しい短七さん。
 煙草盆を外れた火玉が,袂ではなく短七さんの背後の畳で燻り始め,それに気づいて,帰ろうとする長さん。サゲの台詞も私にとってははじめてのパターン。酷い男だな長さん。

「宿屋の仇討ち」
 一夜明けた世話九郎の覚えて無さ過ぎなところは,誰の話を聞いても引っかかるところ。
 そのうち宮治さんがうまく改定してくれないかなぁと願っています。
 それはともかく,文句なしの爆笑。

 幕の無い舞台で,最後の挨拶をする宮治さんに,最前列真ん中あたりに座っていたご婦人がヨロヨロと歩み寄り,お捻りを渡していた。何かいいなぁ。