立川こはる・春吾(春太改め)二つ目昇進記念落語会

国立演芸場(一人)
「平林」(開口一番)立川春樹
「粗忽長屋」立川春吾
「三方一両損」立川こはる
(仲入り)
立川談春,こはる,春吾。三人揃っての挨拶
「棒鱈」立川談春


 初めて訪れた国立演芸場は思ったよりずっと小さく,国立劇場の裏手にひっそりと佇んでいた。国立劇場の付属施設といった趣。これが「演芸」の立ち位置なのでしょう。とはいえ,二つ目の昇進披露には充分過ぎる格式。
 念のため東京の落語家さんは,前座・二つ目・真打の三段階の格付けに分かれる。とはいえ前座さんは一人前の落語家ではない。師匠のお世話や楽屋での雑用や出囃子の太鼓などなどの下働きが主な役目。そのため,たまに高座に上がることがあっても,原則的には「開口一番」とくくられて名前が出ることも無い。
 この立場で数年を過ごし,落語家として認められれば二つ目になる。今回のこはるさんは六年,春吾さんは五年かかった。