2015/04/11(土)18:00「六本木 伊~菜亭 第12回 桂宮治」@気楽なイタリアン 伊菜
「ちりとてちん」
「徳ちゃん」
(仲入り)
「反対俥」
一月半振りに桂宮治さんの高座。
木遣で始まるこの落語会には二回目の参加。
前回のこの会の時は,宮治さんが酷い風邪をひいていたのを覚えている。
この日は風邪こそひいていないが,何故かアバラにヒビが入っているらしい。
昼間の仕事の話。司会だけのはずが結局落語もやることになったとか。
いろいろな所で仕事をするがお世辞が大事などと言いつつ「ちりとてちん」へ。
お馴染みの話だけど,前半,わざとらしく料理を褒める中に,会場のイタリアンレストランの壁に貼られていたお勧めメニューをアドリブで放り込み,その名前を言う度にメニューに視線をやるのが更に可笑しい。
宮治さんのこの話は何度か聞いたけど,途中の「ここがモノでここがシリ」の件がツボ。
ふんだんに笑いを差し込んでくる宮治さんにしては,失礼ながらそんなに笑いが濃くないこの部分をきちんと演ってくれる律儀さが大好き。毎回ここで笑っちゃうなぁ。削らないでね,ここ。
続いてお約束のお嬢さんの話から「徳ちゃん」。
どうも前半で徳ちゃんの台詞が皆無な理由がよくわからないが,花魁の破壊力は凄い。
宮治さんが二席目を終わり仲入りに入った際に時計を見た世話人さんが「凄い時間だな」と思わず声を漏らした。
19:30に近い。本来の(世話人さん側)予定ではそろそろ仲入りを挟んだ三席が終わり,打ち上げに入ろうかという時刻。
そんな声が耳に届いたのかどうか。仲入り明けで再登場の宮治さんの「反対俥」。
マクラで入念にふった昼間の仕事の話を梃子に,笑いを取る。昼間の仕事の為に自腹で購入したという小道具も再活用。「昼間はこれで大受けだった」と繰り返したが,ここでも充分過ぎる大受け。
短く終わるかと思えば,やっぱり引っかけオチの二段構え。
ちなみに,宮治さんはこの日のこの話で,新しいオモシロを生み出しましたよ。
最後に小道具が不良品だった,ともとれるアクシデントがあったのは内緒。
30分以上おしで始まった打ち上げも大盛況。会場いっぱいのお客さんの間を渡り歩き盛り上げる宮治さん。やっぱり楽しい宮治さんの会。
私は翌日も朝から仕事なので途中で失礼したが,この会の呼びものである纏いのパフォーマンスの時間は確保できたのかなぁ?