負けてたまるか 立川談吉 vs 一龍斎貞鏡@道楽亭

2015/09/29(火)19:00 道楽亭

「子ほめ」立川談吉
「浪花のお辰・おくら殺し」一龍斎貞鏡
(仲入り)
「山内一豊出世の馬揃え」一龍斎貞鏡
「笠碁」立川談吉

 妻と。
 いつものごとく早々と並んだ18:00前。その後,貞鏡さんファンの方が何人か。オーナーが顔をのぞかせて「ツ離れしてないんだよ」と。
 更に遅れて貞鏡さん会場入り。ジーンズ姿なれど艶やか。
 しばらくすると会場内からジャンケンに続く歓声。貞鏡さんの声しか聞こえない。談吉さん押されてるらしい。
 開演時点ではツ離れ。

 談吉さんの「子ほめ」の技は悪くない。けれど,貞鏡さんの二席に講談初体験の妻はすっかり魅了されている。
 「貞鏡さんの華と談吉さんの凄味」という触れ込みだったけれど,華と凄味を兼ね備えた貞鏡さんの日かな,と思っていたらやってくれました談吉さん。

 「長くないのに長く感じる話」と入った「笠碁」。つまらなくて未だ終わらないのかということではなく,しっかりと聞きごたえのある一席。
 先代小さんの「笠碁」が好きな我々夫婦にとっては,雨の中を行きつ戻りつ店の中をチラ見する仕草がないのは残念だけれど,これが談吉さんの選択なら納得。

 貞鏡さん,二席目の一豊の妻に,一席目のお辰を重ねて笑いを取りに来たけれど,二回目は蛇足。

 打ち上げは演者込みでツ離れ。艶やかな貞鏡さんの存在で,何のお店なのかという雰囲気のなか「兄さん」「姉さん」と呼び合う初対面の演者二人の今後の関係性やいかに。

 ちなみに,貞鏡さんの華と凄味にたいして,談吉さんがこの日何を見せてくれたのか。確かにある種の凄みなのかもしれないが,少し違うかなぁ。
 結局この日も談吉さんを捉えることは出来ずに翻弄されたまま,週末の談吉百席を心待ちにしています。

2015 立川笑二独演会~「師匠の噺」と他二席~(紙入れ)@お江戸上野広小路亭

2015/09/28(月)19:00 お江戸上野広小路亭

「紙入れ」
「蛙茶番」
(仲入れ)
「蜘蛛駕籠」

(会場に向かう途中,妻から「僕らの吹石さんが…!」とのメッセージ。)

 大沢悠里のゆうゆうワイドの話。人生で五本の指に入るショックな話。

 師匠・立川談笑さんの持ちネタを演るというのが売りのこの会も四度目。
 「黄金餅」の嫌な感じが際立って印象深かった初回以外は,その他の二席で元をとった印象があったけれど,この日の「紙入れ」は面白かったな。
 入り組んだ構造が邪魔にならずに面白さに繋がっていて,サゲがバカバカしくて好き。

 三席とも面白かった。

 最後に,マクラに使おうか悩んでる話があるんだけれどと客席に相談を持ちかける。「こんな話をしたらひきますか?」と,身近な人の話題の概略を話して,客先の反応を見て「やめておきます」と。
 いや,この日のマクラで話していた「人生で五本の指に入るショックな話」も同じ箱に分類されるんじゃないのか?受けるかどうかは腕次第。あとは話題の主が嫌がらないかだ。

立川談吉八十八ヶ所~黄魚亭落語会@イエローフィッシュ

2015/09/26(土)19:00 イエローフィッシュ
小噺
「強情灸」
「仏四噺」
「大工調べ(序)」

 会場のイエローフィッシュさんは私の知人がオーナーで,会場として談吉さんに推薦したのは私。そんな落語会。
 落語会かけもちのこの日。昼間の会が16:00終了と予測。こちらの会の開場一時間前17:00には入れる予定。イエローフィッシュさんに協力していただく手前,設営の手伝いくらいしないとね。

 会場から徒歩圏内に元上司が住んでいる。一年以上ご無沙汰だけど,彼もお笑いや落語が好きで,久々に話もしたいと思い事前に連絡したところ落語会に来てくれるとのこと。
 メールで届いた参加の返事に,「チョッと家に寄ってくれないか」との一文。会場入りが少し遅れることになるかもしれないが,この日の客であり,何といっても元上司の依頼を断れるはずもなく,OKする。

 17:00前には会場最寄り駅着。迎えに来た上司の自宅へ。
 「引っ越してから無線でインターネットが繋がらない。」とのこと。最近近場から引っ越して回線もプロバイダーも新規に契約。有線接続のPCはインターネット接続が出来るけど,無線にすると接続出来ない。iPhoneもWi-Fi接続出来ないとのこと。
 よくある事例ではあるけれど,やらなくていいことをやらかしており,無線ルーターの反応も激遅で,結局何も改善できないままタイムアップ。でもわざわざ近所のケーキ屋さんで買っておいてくれたケーキは美味しかった。

 会場に二人で到着したときにはすっかり設営も終わって客も結構入っている状態。何も手伝いできず。

 20人ほどのお客さんの多くが,おそらく談吉さんや落語のというよりもお店のお客さん。

 開演後に少し遅れて入店したお客さんが空いていた最前列上手の席に座る。まさにそのタイミングで,高座の談吉さんが上手に向かい「どうも」と挨拶する場面。そのお客さんが完全にご自分に声をかけられたと思い会釈を返したのに,談吉さんペースを乱される。
 うん,あのタイミングではお客さんが勘違いしてもしょうがない。ちなみに,このお客さんの彼女が「黄魚亭」の名付け親。

 いつもとは違う客層に,談吉さんも演目を悩んだのだろうが「強情灸」から「仏四噺」という組み合わせ。二席終わった段階で残り時間20分を確認し「大工調べ」へ。急いだところはあるけれど,好い出来だった。

 打ち上げも大勢残っていただいた。暖かな会だった。

桂宮治 落語会 Ⅱ @豊國アトリエ@豊國アトリエ

2015/09/26(土)14:00 豊國アトリエ

「看板のピン」
「片棒」
(仲入り)
「権助芝居」

 アトリエというか画廊・ギャラリーでの落語会。
 ギャラリー繋がりで西荻窪ギャラリーKの話題。神田での他の会でのエピソード。成金メンバー躍進。地方での仕事への行き帰りの新幹線での出来事。

 「看板のピン」の親分がいつもカッコイイ。
 「権助芝居」の冒頭では「片棒」と同じお店の態で話を被せて笑わせる。

 いつもサービス精神に満ちた宮治さんの会は長めになることが多い。この日は次の用事があったので,何時に終わるか聊か心配だったのだけれど,割に早めに終わった。というか,三席で二時間くらいだから普通か。

巣鴨元気寄席 vol.41@駕籠町会館二階和室

2015年09月14日(月)19:00
「高砂や」桂竹のこ
「秘密の質問」三遊亭とむ
「猿後家」桂竹のこ
(仲入り)
「手水廻し」三遊亭とむ
「ちりとてちん」桂竹のこ

 前座としては最後となるこの会。来月以降も開催するが二ツ目「桂竹千代」として挑むことになる。
 ただ,竹千代と言う名前が徳川家康他何人かの徳川家将軍の幼名であるため,徳川家に襲名を承認してもらった方がいいのではないかと思い機会を伺っているとか。ダメだと言われたら竹のこに戻そうかとも。

 とむさんは午前中の人生で最も緊張した体験の話。詳細は秘密。
 それと,300人の会場で三日間の会を控えているとのこと。凄いね。

第29回 立川談吉 だいじな会@ミュージック・テイト西新宿店

2015/09/08(火)19:30 ミュージック・テイト西新宿店
「千早振る」
「田能久」
(仲入り)
「火事息子」
 私的に身辺が慌ただしく,予約を入れていた会をキャンセルしたりもあり,二週間ぶりの落語。
 ネタ出しの「火事息子」は去年10月のこの会で聞いて以来。その時は「ぞろぞろ」「田能久」「火事息子」だった。 
 ご本人は未だ未だ不満のようで,こちらとしても未だ未だ今後に期待するけれど,今の「火事息子」も私は好き。
 というか,やっぱり談吉さんの落語は良いな。