2015/05/09(土)14:00 古石場文化センター 3F 第1和室
「野ざらし」
「仏四噺」
(仲入り)
シェアタイム
「かぼちゃや(唐茄子屋政談)」
マクラでは,落ち着かないのかしきりと袴の紐を解いたり結び直したり。
話に入れば,野ざらしの「オキニ」とか唐茄子屋の「糊屋のババア」とか,やっぱり面白かった。
ちなみに,談吉さんご本人は唐茄子屋を演るのは二回目だと思い込んでいたようだけど,私は百席とテイトに続いて三回目の「糊屋のババア」なのをハッキリ覚えている。
意外だったのは「仏四噺」。
私が聞いたことのある談吉さんの新作の中では「江戸犯罪暦西の森犯科帳~師匠殺しのサイゾー~」が一番好き。
「仏四噺」はそれに比べれば,という前提ではあるけれど,一歩及ばないと感じていた。
ところどころ,跳び方に置いていかれる部分があって,つまりついていけないところがあって,その都度テンションが一旦下がるのが勿体無いなぁと思っていた。
そんな私の感じ方はこの日も変わらなかったのだけれど,そのポイントがことごとく受けていた。結構な笑いが起こっていた。
最前列に座っていた私は,この話をつまらないと思っているわけではないけれど,背後の受け方を失礼ながら不思議に感じていた。
コアなお客さんからそうでもないお客さんまでいたと思われるあの場で,あの話で,あの受けを取れるのも成長の証なんだろうな。頻繁に,とは言えないまでも,割に定期的に見ているから,その伸びに麻痺していたのかな。刮目すべし,私。