2015/04/24(金)12:00 にぎわい座
「平林」桂竹のこ
「たけのこ」望月雅行(役者落語)
「漫才」天神ビクトリーファクトリー
「集団インプロ」sxp
「やかん」柳亭小痴楽
「都々逸親子」三遊亭とむ
「詩朗読 POEMDION」中村剛彦,中村新史
「ジャズ(サックス)」纐纈雅代
「転失気」寝越家こう生(素人落語)
「インプロ」狩俣道夫,マルコスフェルナンデス
(仲入り)
「ボイス」徳久ウィリアムズ
「孝行糖」立川談吉
「ジャズ(サックス)」竹内直,ゲストボーカル:小池リノ,渡辺詞葉,ブル松原
開演前,お客さんは客席の中列以降に集まっていて,前方はがら空き。
当然のように最前列真ん中に陣取る我々夫婦。
開演前にプログラムには名前の無い桂竹のこさんが登壇して諸注意に続いて落語。
プログラム上の持ち時間は全員が15分。
それぞれが持ち時間のなかで精一杯のパフォーマンスを見せようと頑張る三時間半。見応えがあると言えばそうなのですが,見る方も結構疲れた感じ。
天神ビクトリーファクトリーって初めてだけど面白かった。
インプロという(私には)耳慣れない音楽のパフォーマンスは出だしこそ興味を惹かれたけれど15分は長い。ただ,四人のサックス奏者はいずれもかなりの腕なのだとは思う。
小痴楽さんはこのあと埼玉の仕事があったはず。袖から何かの合図でもあったのか,話の途中で落語の動きからは逸脱した動きで,上手を向き何かを確認。無理やりに話をまとめて文字通り走って高座をおりて行った。
とむさんの「都々逸親子」は初めて聞いた話。客席の反応は上々だった。が,何故か高座を降り際の表情がとんでもなく怖かった。あれは客に見せちゃいけない表情。何かあったのかな。
詩の朗読も慣れない身にはどう受け止めたらいいのやら。
纐纈(こうけつ)さんは普通(インプロとかではなく)に三曲演奏。合間のMCがたどたどし過ぎて,演奏の見事さとのギャップが微笑ましい。
寝越家こう生さんの落語は初めて聞きましたが,達者なものですね。
続いてのインプロはスネアドラムとアルト?サックス & フルート & ボーカル?
特殊発声請負?と自己紹介した徳久ウィリアムズさん。
口琴演奏に続き「立川談志が好きで……」と,関連のあるような無いような短い話を即興で続けていくパフォーマンス。隣で妻が「談志さんのは面白いのに」とひとりごつ。形は似ているけど目指しているところは違うんだと思うな。
その後のホーミーが心地よかった。
この日の立川談吉さんは頼もしかった。この位置に立川談吉がいればこそ,盛りだくさん(過ぎる)この日のイベントが寄席という態を保てたように思う。
「付けまつげは取れやすい」(<これ個人的にものすごくツボ),「お山は火事だんべ」から瞬時に方向転換があったのか「孝行糖」へ。
妻は先日のぼたんさんとの会でも「孝行糖」を聞いたので「また……」と言いつつも面白がっている。
これが談吉さんの孝行糖の強度だな。私だって,そこそこの回数聞いているけど,毎回面白い。
竹内直さんは三人のゲストボーカルと比較的スタンダードな曲を。
派手目な衣装のボーカルとの組み合わせは,背景との組み合わせでボーイズ的な絵だなぁとボンヤリ。