2015/01/20(火) 道楽亭
「蝦蟇の油」立川談吉
「花筏」立川笑二
(仲入り)
「蜘蛛駕籠」立川笑二
「おせつ徳三郎」立川談吉
談吉さんの口上は聞いていて気持ちが良い。声がよくて急がない。
笑二さんの面白さには謎がいっぱい。些細な部分なんだと思う。言葉の選択とか間とかかな。
改作と言うほどは手を入れていない話でも,元の話と違う印象になる。
言葉の選択は談吉さんもまた秀逸。どおってことのない言葉だったり唐突な言葉だったりするけれど,私の弱いところを突いてくる。
「おせつ徳三郎」のサゲは「お材木」ではなく水を飲む方なんだけど,今回は後日談を続けて大団円を明示してくれた。
安心感が増して幸せな気持ちになり,このところ涙腺の緩みに拍車がかかっている私は少しウルッときたほど。
ただ,あの面白いとは思えないサゲで終って,おせつが愛おしくてたまらなくなるような不思議な感覚も捨てがたいなぁ。
打ち上げは客六人と演者が二人,見知った顔ばかり八人で小じんまりとテーブルを囲み,いつも楽しみな道楽亭さんの料理を肴に飲みながら,結構濃い話。