ライヴイベントは最前列で見たい。それが我々夫婦。
別件後,大船駅で妻と落ち合ったのが11:30。一駅で北鎌倉。徒歩すぐの円覚寺。山門から歩くとはいえ,佛日庵に着いたのは12:00前。庵の入り口で確認したが流石に早すぎて戸惑われた。
開場15分前くらいに受付を開始するらしいが,庵自体は観光地としての営業時間内なので,庭に並べられた緋毛氈がかかった縁台に座って待つ。他に数人客 の姿。100円?で抹茶がいただけるらしいけど頼まなかった。もしかすると境内に入るのには本来必須なのかも知れない。申し訳ない。続いて入ってきたお客 さんは,ぴっかり☆さんが出る会でよくお見かけする方々。
ほぼ同時に宮治さん到着。暫くしてぴっかり☆さん,更に時間を置いて喬太郎さんが会場に入っていった。
紅葉の残る山並みに囲まれた雲一つ無い青空。風が冷たいので日向の縁台に移動。陽のあたる背中だけがポカポカと暖かい。
どうやら,我々の前から庭にいたお客さんも落語会目当てらしい。その後ぽつぽつと増える客も全てそんなにおい。
12:30を過ぎ,スタッフの動きが目立ち始める。テーブルを持ち出し色々と並べている。早くから会場入り口付近で立って待っていた一人のお客さんがテーブルの前に並ぶ。我々を含めた他の客は牽制し合いつつ座して待つ。
暫らく様子を伺い用意が整ったようなので妻に目配せして立ち上がる,と同時に庭にいた全員が動く。結果,整理番号は7,8番。改めて見ると結構な人数の行列。喬太郎さん人気だろうなぁ。
会場は前三列(横10人ぐらい?)が板の間に座布団。その後ろと両脇に2,3列椅子が並べられている。本尊を背にする形の高座,木製の組立式だが結構な高さのあるしっかりとした造り。これが客席と同じ板の間に張り出しているので,結果的に演者の真横まで客がいる感じ。
先に入場したお客さんは,最前列真ん中の一人以外は椅子席へ。我々は最前列の下手端を確保。ど真ん中の方との間には二席空きがある。無意味な遠慮,これも我々夫婦の持ち味かな。
そうこうするうちに徐々に席が埋まるが我々の左隣二席は空いたまま。それではと真ん中よりに移動。
ちなみに一番に並んでいたお客さんは,椅子席に陣取っていたが,それが妻には解せぬらしく「一番で入ったのに何故最前列にこないの?」と繰り返している。好みの場所があるんだよ。ちなみに高座がかなり高いので,最前列は首が辛い。
結局,開演時刻にはほぼ満席。100人近く入ったのかな。
さて,ご住職,植竹さんの挨拶に続き登場の宮治さん。前の二人の話が長いと毒づく。更に先日仕事で訪れたという某お寺でのあれやこれや。サイコロとお釈迦様の話は抜きで「狸賽」へ。二列目真ん中にいた三人の小学生もゲラゲラ笑っている。
次に久々の生喬太郎さん。両側の客席が真横まで広がっているのを見て,上下を切るのに首が凝りそうと言いつつ,北鎌倉の雰囲気を褒めあげ,返す刀で愛を込めて池袋を斬り「金明竹」。言うまでも無く面白い。
仲入り開け,ぴっかり☆さんは,師匠小朝さんをネタに「なんとか豚野郎。あッ,伏せるところを間違えた!」っていうのが,単純だけど面白かったなぁ。
この時期ということで赤穂浪士「元禄女太陽伝」。廓話なんだよね。小学生がいるんだがなぁ。今時の小学生は大丈夫なのかもしれないが,こっちが気にしてしまう。でも,前に聞いたのと較べると,チョッと表現を抑えてる所があったかな。
最後は再び喬太郎さん。「ぴっかり☆の後は宮治の後とは座布団の温もりが違う……」とニヤケて見せる。そういえば,メクリはスタッフさんがめくっているが座布団は反していないな。
話は「うどん屋」。こちらも抜群に可笑しく大受けで終了。
高座を降りた喬太郎さんと入れ違いで登場した住職と植竹さん,いきなり次回の宣伝。余韻とか!まぁ,この会も客が集まってこそ続けられるんだから,プロデューサーとしては宣伝に力が入るのも当然か。
その後改めて,演者さんが呼びこまれ,全員でトーク。喬太郎さん,来年は主役として映画撮影に入る。資金集めが大変だって。
https://motion-gallery.net/projects/springhascome
喬太郎さんの音頭で三本締め。
終了時点で16:00。鎌倉散策をしようと思っていたのですが,夫婦そろって昼食抜きだったので寒さが身にこたえ,早々に退散。
※ぴっかり☆さんを褒めておく。庭で開場を待っている時に,演者さんお三方が会場入りするところを見たが,ぴっかり☆さんだけが玄関前でコートを脱いでから引き戸を開けて入って行った。