2014/08/25(月)19:00 のげシャーレ
「オープニングトーク」桂宮治
「平林」桂竹のこ
「青菜」桂宮治
「風呂敷」桂宮治
(仲入り)
「お化け長屋」桂宮治
この日も爆笑だった。初っ端に芸協の新しい浴衣で登場してのオープニングトークで早くも汗だく。
「笑点特大号(@BS日テレ)」での三遊亭小遊三さんの爆笑エピソード。お台場新大陸での「噺家が闇夜にコソコソ(@フジテレビ)」ブースの裏話と,番組が九月一杯で終了という寂しい報告。
続く開口一番(どんな組み立てだ)を「(雷門)音助さん」と紹介して舞台を降りる。複雑な表情で登場したのは音助さんでは無く「桂竹のこ」と自己紹介。
お顔は覚えていなかったが,いつぞやの宮治さんの独演会@日本橋亭で「反対俥」の途中で幕を下ろしかけ,仲入では宮治さんと音声で「宿屋の仇討ちミニコント」を演ってた子だね。
宮治さんの紹介は,アクシデントを笑いにという愛なのか,単なる意地悪なのかは不明ですが,竹のこさんは臆せず笑いをとりにくる。チラシにもメクリにも名前が出ない立場にしては攻めすぎな程に。宮治さんの懐の深さが垣間見える。
「青菜」は好きな話。前日,立川笑二さんで聞いたばかりですが,其々の創意が興味深いなぁ。
ところで,確か先日の「高縄手」でもそうだったと思うのだけれど,最後に何かチョット付け足すよね?それが凄く面白い印象だけが残っていて,具体的に何を言ったのか思い出せないや……
「風呂敷」はネタおろしですが,いつものようにチャンと面白く聞かせてくれます。
「お化け長屋」もまた,前日に笑二さんで聞いたばかり。笑二さんの方は短い,というか普通のバージョンだったけど,宮治さんは国立で披露した長尺版。男が越して来てからがまた面白い。
今回は感覚的な覚書。
熱演・爆笑・毒舌で語りがちな宮治さんの高座ですが,実のところ緻密に組み立てられているのだと思う。それが功を奏するかどうかは別問題なのだけれど。
「青菜」でおかみさんに対して言い過ぎた台詞を無かったことにしてもらう件とか,「お化け長屋」の「手短に!」の件などは「ギャクを演ってるなぁ」とも感じる。それが悪いというわけでもない。
私は評論家でも落語通でもないし,宮治さんには玄人受けとか通好みとかではなく,大衆受けのする人気者になって欲しいと勝手に思っている。実際にテレビ露出も増えて,色々な状況での様々な対応も要求されるのだと思う。
でも,色々と盛り込んでも受け止められるだけの強さが落語にはあるよね?そんな芯の強い素の落語力を宮治さんは持っているよね?