2014/06/03(火)19:00 北沢タウンホール
「真田小僧」
「大工調べ(序)」
(仲入り)
「弥次郎」
「子別れ(昭和編)」立川談笑
「てぃんさぐぬ花」で登場した笑二さん。満面の笑み。嬉しそう。これを迎える客席の拍手があたたかい。
この日の笑二さんの演目は,笑二歴が浅い私にとっては初の話ばかり。
これまでは,比較的小さな会場で近距離で聞くことが多かったので,北沢タウンホールのF列という,予想以上に高座から距離のある席で,会場の他のお客さんの様子も視界に入ってくる状況は新鮮。ちょっと醒めた感じで見る。
「真田小僧」
面白い。金坊の話の入り方とか,やっぱり笑二さん凄い。
「パパァ」の所だけが(カタカナ言葉だからということではなく)何故入れてきたのか判らない違和感があるけれど。
一旦下がって,「ハイサイおじさん」で登場。
「大工調べ」
不思議な言い立て。
聞きながら先日のこはるさんの大工調べを思い出していた。出来の良しあしとは別に,こはるさんの言い立てって格好がいいんだよ。
笑二さんは美声とは言えず滑舌もいいわけではない。噛んだり言い間違ったりしているのではないのに,言葉の意味も,音としての一つ一つの言葉も入ってこない。言葉の塊をどんと放り出された感じ。
けれど,悪くないなぁと感じるのは,やっぱり不思議としか言いようがない。結局,面白いんだけどね。
中入り後,再度「てぃんさぐぬ花」で登場。
「弥次郎」
笑二さんならではの弥次郎。抜群に面白い。
トリは師匠の立川談笑「子別れ(昭和篇)」。
談笑さんが高座終わりで,笑二さんを舞台に呼ぶ。
「披露目の席なんだから,ドンドン広めて」という談笑さんのはからいで,撮影OKとなる。皆が一斉に携帯電話のスイッチをオンにし撮影開始。カメラを持ってくるんだったと思いつつ,とりあえず私もiPhoneで撮影。
終演後のロビーで暫く時間を潰していたのですが,あきらかに南の島からいらしたと思しきお顔立ちの方がちらほら見受けられ,ウチナーグチらしき言葉が聞こえてくる。
緩やかに南の風が吹きわたる心地のいい会でした。