2014/05/18(日)15:00 エチゼンヤ
「やかん」瀧川鯉毛
「暴れ牛奇譚」瀧川鯉八
(仲入り)
「饅頭こわい」瀧川鯉毛
「天才」瀧川鯉八
「男と女」瀧川鯉八(料金外のおまけとして)
5月18日はコイハチの日というわけで,先週の新作カフェに続いての鯉八さん。前日の粋歌さんと二日連続での新作も私としては珍しい。(シェアらく縛りともいえるが。呪縛か。)
予約するかどうか迷っているうちに完売になったこの会。幸運にもキャンセルが出たので即おさえた。
駅から109の右に進まなければいけないところ,おりしもこの日行われていた鯉八さんの故郷鹿児島おはら祭の賑いにつられて左の道玄坂に入ってしまい迷子になりかけるも,iPhoneに導かれてなんとか「お酒とタバコのエチゼンヤ」に辿り着く。
鯉八さんの懇願により定員は伏せますが満席(これは本当)。鯉八さんは予約希望を70人断った(と吹聴してくれ)とのこと。鯉八人気凄い!なにより女性率の高さには吃驚。私を含めたわずかな男性は身の置き所に困るほど。
小さな声で話し始めた前座の鯉毛さん。私は初めて拝見しました。開口一番かと思いきや二人会のようです。元々は鯉毛さんがエチゼンヤさんと知り合いだとか。
続いて高座に上がった鯉八さん,最前列の女性とのやりとりで彼女が鯉毛さん目当てであることが判明し「どこがいいの?」と尋ねるが女性はなかなか答えず。「好きな理由の一番目や二番目は生々しいから,四番目の理由を教えて」と更に重ねて聞くと,ようやく女性が答えた理由が「聞き上手」……
さて鯉毛さん。新作もあるようなのですが,この日は古典を二席。聞き上手な前座さんの喋りの方はと言えば,件の女性ばかりでなく,他の女性客にも結構うけていた。あれ?女性率の高さは鯉毛さん効果なのか?
それはさて置き,鯉八さんはこの日も面白い。前日の粋歌さんとは逆に,作者の独り善がりがそのまま私のツボにピッタリはまる感じ。でも,その裏で,巧妙にして緻密な計算があるような気もするけれど。
二人で二席づつ四席。物足りないと思っていると,「料金には入れない分」ということで鯉八さんの「男と女」。
おまけ的な言い方をするから短い話なのかと思いきや,純喫茶くさかべで繰り広げられる数々の男女のドラマをたっぷりと。初めて聞く話で面白かった。最後の台詞をかむあたりも「料金外」だからよし。
終わって外に出ると17:00。新宿・道楽亭に向かう。