負けてたまるか!? 立川こはる vs 桂宮治@道楽亭

2014/04/30(水)19:00 道楽亭

「オープニングトーク」
「風呂敷」立川こはる
「狸賽」桂宮治
(仲入り)
「禁酒番屋」桂宮治
「一文惜しみ(五貫裁き)」立川こはる

 このあと真夜中にコソコソしなければいけないらしい宮治さんは,こはるさんの口演中に道楽亭を抜け,ミラクルあがりの○吾さんと一緒に談○さんが待つお台場へと向かったもよう。
 そちらに気を取られた(本人談)ためか,狸賽でポカポカと躓くが回収。

 翌日(5/1)から始まる末広亭の「柳家小蝠・神田京子・べん橋改メ春風亭柏枝 真打昇進披露興行」では番頭を務める宮治さん。寝る暇もないようですが,体には気を付けてください。

 宮治さん不在の打ち上げは,着座としては限界近い20人ほどのお客さんが残り,こはるさんを囲んで穏やかに平和に盛り上がりました。

※らしからぬ落ち着いた雰囲気の飲み会となったためか,お客さんからの差し入れのワインをついつい飲み過ぎて,一足先に失礼したにもかかわらず,帰宅後に予定していた作業も出来ず,お風呂で溺れかけたのは私です。

※オープニングトークで宮治さんのお嬢さんがテレビを見ていたときのリアクションの話で,「ブラウン管越しに」って言ってたけど,宮治家のテレビはブラウン管なのか気になっている。

夢吉・宮治 二人会@ミュージック・テイト西新宿店

2014/04/24(木)19:30 ミュージック・テイト西新宿店

「熊の皮」三笑亭夢吉
「花見の仇討」桂宮治
(仲入り)
「弥次郎」桂宮治
「突き落とし」三笑亭夢吉

 夢吉さんの高座を拝見するのは二回目。前回もこの会だった。面白いねぇ。

 この日,にっかん飛切落語会の最優秀賞受賞が発表された宮治さんだけど,トーンが重かったのは単にお疲れなのか。
 でも,話に入ればいつもの面白さ。「花見の仇討」は一昨日より笑いが増えていた。
 にっかんでは「安定感」を評価されていたけど,安定してあのテンションを供給すれば,そりゃ疲れるか。

 客席にヒロセさんの姿。一昨日の会場でもお見かけしたけど。

挑戦!新・宮治本舗@国立演芸場

2014/04/22(火)19:00 国立演芸場

「オープニングトーク」桂宮治
「馬大家」滝川鯉○
「片棒」桂宮治
「花見の仇討」桂宮治
「人生が二度あれば」春風亭昇太
(仲入り)
「妾馬」桂宮治

 「器が人をつくる」などと申しますが(申す……かな?ちょっと心許ない……),流石にオープニングトークから「片棒」のまくら辺りでは,器の大きさをはかりかねていた感がありましたが,そのうちに器の隅に手が届いたのでしょう,いつもの調子で廻し始めた。

 いい感じで「花見の仇討」を終えて宮治さんがおりると,流れてきた出囃子は「デイビー・クロケット」。
 最近,宮治さんの会に行くと,ご自身の出囃子「阿波踊り」ではなく「デイビー・クロケット」が流れることが多いのだけれど,この日はご本人登場。
 正直なところゲストはいらないと思っていたのだが春風亭昇太さんであれば得した気分。いやー,やっぱり面白いや。

 仲入り明けで既に21:00近い。すぐ終わりますから,といって始めた「妾馬」。結構詰めているのかな。本寸法を把握していないのでわからないのですが,不自然な流れではなかった。
しんみりのシーンは割にあっさりとした感じだったけど,宮治さんの目が潤んでいたようにも見えた。あれ,じっくりと演じたら,本人が号泣して落語にならないんじゃないかな。そんなこともないか。
 うん,良かったよ。宮治さんの落語で泣く日が来るとはね。
涙を流したのも不覚だが,宮治さん演じる殿様がキリッとしたいい男に見えたのも,どうも納得いかないな。

 終わったのが21:30。

 総じて良い会でした。同行の妻も大満足の様子。
 ちなみに私は最前列にいたのですが,後方の席でどんな感じに聞こえるのか見えるのか,ちょっと気になる。宮治さんの落語を遠くから聞いたことはないからなぁ。

 次回は7/29日。「国立演芸場で桂宮治の独演会」ってところにもはや違和感はないので,ってことはそれ自体に新鮮味はないのでプラスαに期待。

萬橘・こはる二人会@ミュージック・テイト西新宿店

2014/04/09(水)19:30 ミュージック・テイト西新宿店

「雑俳」三遊亭萬橘
「強情灸」立川こはる
(仲入り)
「寄合酒」立川こはる
「湯屋番」三遊亭萬橘

 妻が平日夜の会で都心まで出てくるのは珍しい。こはるさんの会は何度か一緒に見ているが,萬橘さんも昨年四月の「大手町落語会NEO! Ⅱ」で一緒に見たときの印象で気に入っていたようす。

 テイト近くのフレッシュネスバーガーで待ち合わせて腹ごしらえ。最前列が好きな妻の希望で,開場30分以上前にテイトへ。未だ営業中の店内を少し覗いてから,早々に横の入り口に並ぶ。当然先頭。
 程なくこはるさんがやってくる。お客さんが二名増えて行列らしくなる。更にしばらくして萬橘さんも到着。

 開場。上手最前列を確保し落ち着く。気づくと,高座下手真横にも椅子が二つある。この日は完売と聞いていたけれど,これが噂の成金フォーメーションかな。能舞台か。
 妻がその席に興味を示す。移ろうかと話しているタイミングで他のお客さんに座られた。残念。

 開演。先ずはお二人のトーク。下手側はマイクスタンドがあったので,我々の目の前,至近距離にお二人が立つ。
 萬橘さんが35歳だという話にちょっと吃驚。もう少し上だと思っていた。私以上に妻が過剰反応。年下だとは思わなかったらしい。その様子をこはるさんに指摘され,萬橘さんにいじられる。

 萬橘さんもこはるさんもよかった。
 こはるさんは程いい距離感の先輩の胸を借りてのびのび。
 萬橘さんの湯屋番の序盤,若旦那が仕事先として自ら湯屋に行くというのは聞いたことのないものだった。
 サゲも初めて聞くかたちだけど,あれは萬橘作かな。らしい感じで面白かった。