神空にしろしめす

 強い風の影響と思しきベランダから発生する異音に悩まされ,夜中過ぎまで眠れぬ時を過ごしましたが,明けてみれば抜けるような青空。

 そして,朝一番におめでたい報告を目にし,さてはあの音は吉兆だったのかと思い返し,「時は秋 日は朝 かたおかに露みちて・・・」と上田敏訳のブラウニングを都合よく間違えて思い浮かべてみる。

 生まれたての子供と,その子を見つめるなりたてにもかかわらず既にそれらしい雰囲気を身につけた母親の写真をみていると,おそらくそれを撮影したであろうなりたての落ち着かない父親や,その母親や,さらにその母親や,沢山の人達の思いを一身に背負って生まれてきた命は幸せになる権利と義務があるなぁ,と思う。

 すこやかに。