崖の上のポニョ

 試写会のチケットが当たったので観てきました。
 熱心な宮崎ファンでもジブリファンでもアニメファンでも無いので,今までの作品との比較もあやふやなのですが,画が大掴みな感じです。悪い意味ではないのですが,線も太くアップが多い印象。フナムシの描写なんかは大雑把と言ってもいいかも。
 塗りもフラットな感じで荒れ狂う海の描写も浮世絵の波を思わせる表現。ピクサーのファインディング・ニモのCGとは全く違う。


 気になるところは
 冒頭に流れるシャンソンのようなオペラのような歌がほとんど聞き取れない。
 ポニュが初めに地上へ向かうときに,その真上を船が横切るが,距離感が判らないのでスクリューに巻き込まれそうでハラハラする。これは狙いではないと思う。
 主人公の母親が,不思議をそのまま受け入れて話が進むので拍子抜け。
 主人公の家から幼稚園へ向かう車が,船の道路(見れば判る)を横断するときの方向と,幼稚園から家に向かう時の方向が同じ?海側から見るのと陸側から観るのとの違いかな?判り辛い。または私の見間違い。
 結局,主人公はそれほど存在感ないかなぁ。ポニュに振り回されっぱなしで,しかもそれほど困ってもいない。
 ポニュのライバルになりそうな幼稚園の女の子二人の存在がもったいない。
 主人公の母親とポニュの母親との地球の未来がかかっている話が,単なる近所のおばさんの立ち話っぽい。
 ポニョの母親が去るときに主人公の母親がその名前を呼ぶのだけれど,そのシーン以前にその名前が出てこないので,急に名前を呼ばれてもなー。私の見落としかな。
 でも,DVDが出たらおそらく買います!