かもめ食堂

2006/08/06,シネスイッチ銀座。
 「個性的」と「日常的」は両立するのですねぇ。


 小林聡美さん・片桐はいりさん・もたいまさこさんという,代替えの効かない文字通りの「個性」派の顔合わせで,今ひとつ馴染みの薄い北欧フィンランドを舞台にしながらも,あたかも隣町で繰り広げられる出来事のように,ごく自然に私の心に染み込んできました。いや,フィンランドを舞台にした意味がないということでは決してなく。
 「鮭」という共通項を頼りにフィンランドで「おにぎり」メインの食堂を開いた「さちえ」と,わけありの「みどり」と「まさこ」の淡々とした・・・,と書きかけて,実は小さいながらも事件も起こっていたなぁと思い返しながら,それでもやはり「淡々」と綴るのが相応しい時の流れ。
 ムーミン,サンタクロース,マリメッコ,アラビア,エアーギター!?外国の映画に出てくる「日本」に対するそれと同様な曲解もあるのかなぁ,と思いながらもフィンランドに親近感をおぼえました。